茨城県は14日、神栖市の海岸で11日に取れたホッキガイから、国の規制値を超えるまひ性貝毒が検出され、沿岸の漁協や水産加工業組合に14日、漁や出荷の自主規制を要請したと発表した。茨城県産ホッキガイの自主規制要請は1996年以来、26年ぶり。 県漁政課によると、検出したのは、国規制値の1グラム当たり4・0マウスユニット(マウスユニットは毒の量の単位)を2倍超上回る8・2マウスユニット。11日に取れたのは9キロで、全て出荷された。県が出荷先に確認し、健康被害は確認されなかった。 県は今後、週1回検査し、3週連続で規制値を下回れば要請を解除する方針。 貝は有毒プランクトンを摂取すると毒化する。毒化した貝を食べると、唇や舌、顔面にしびれなどの症状が出ることがある。 ホッキガイの正式名称はウバガイ。水深5~12メートルの海底に生息し、浜辺に打ち上げられることもある。同課は見つけても食べないよう注意を呼