9月の記録的豪雨により、石川県の能登半島で、農地への土砂流入や水路損壊といった農業関連被害が1724件確認されたことが5日、県のまとめで分かった。稲を刈り取る前の水田が被災し、収穫できない状態となるなど、深刻な打撃を受けた。豪雨から2週間。営農者は元日の能登半島地震に続き大きな被害を受け、機械の再取得や復旧費用の重い負担がのしかかり、離農が進む恐れがある。 石破茂首相は5日、豪雨で被災した能登半島を視察。今回の豪雨被害を「激甚災害」に指定する考えを示した。復旧事業にかかる費用の国庫補助率を引き上げる。