金沢市は今年度、廃棄される間伐材の余りを利用して作る「木質ペレット」の本格導入に取り組む。化石燃料の代わりに燃料として使うことで、地球温暖化対策に役立つ。林業団体で作る市林業振興協議会に委託して20トンを製造するほか、市内の小学校など公共施設3カ所にペレットを燃料に使うストーブを導入、今冬の暖房に使う。来年度以降、公共施設での使用拡大などにより、エネルギーの“地産地消”を目指す。 木質ペレットを燃やしても、樹木が吸収した分の二酸化炭素を排出するだけなので、化石燃料を燃やした場合と比べると、自然界に本来ある二酸化炭素の総量を増やすものではなく、温暖化対策に有効とされる。市森林再生課によると、国内の木質ペレット生産量は03年に10工場で2400トンだったが、10年には66工場で5万8242トンと激増した。
岩手県にてメガソーラー事業など再生可能エネルギーを活用した新規事業のため産官学連携による検討会を設立(スマートコミュニティ導入促進事業) 大規模太陽光(メガソーラー)など地域の再生可能エネルギーを活用して新規事業・雇用を創出する国の「スマートコミュニティ導入促進事業」で、岩手県宮古市は5月18日、国から大型補助金が受けられる事業化認定に向けた産官学連携による検討会を設立した。地域の特性に合った災害に強い再生可能エネルギーを調査し、基本計画を9月までに策定する。 検討会には市やエヌ・ティ・ティ・データ、帝人、日本国土開発などの企業、東北大の16団体が参加。太陽光をはじめ林野資源を活用したバイオマス発電、小水力発電などの可能性を調査する。 東日本大震災で東北電力からの電気供給がたたれた苦い経験から災害に備えた独自のエネルギー確保の狙いもある。再生可能エネルギーから得られる熱源を利用した事業では
農の治水機能生かせ 田んぼダム、用水路の排水 住民参加で検討加速 豪雨禍受け福岡・熊本両県 2020年7月豪雨により被災した福岡、熊本両県で、水田や水路の治水機能を強化して減災する機運が高まっている。「田んぼダム」導入や農業用水路の事前排水が柱。食料生産だけでなく治水でも地域に貢献し、巨額な工事が不要なため公共投資を抑えられる利点もある。専門家は、十分に役目を果たすには農家を後押しする施策が重要だと指摘する。(三宅映未) 田んぼダムは排水口にせき板を設け雨水を多くためられるようにした水田。新潟県などで導入が進む一方、九州では珍しかった。だが豪雨被害が頻発し、注目され始めている。 熊本県は21年度、県農林水産部に「田んぼダム推進本部」を設ける。人吉市など7市町村約270ヘクタールをモデル地区に選定し、整備を進める。福岡県宗像市も田んぼダム導入に動く。 福岡県朝倉市では先行して07年度から17
家庭の生ごみを堆肥(たいひ)に変える材料「ぼかし」の製造作業が16日、富士河口湖町勝山の同町ごみ減量工房で始まった。同町の可燃ごみは、富士吉田市の環境美化センターに委託処理している。年間1万1000トンのうち約4分の1は家庭の生ごみが占めており、堆肥化は環境美化と焼却費軽減につながると期待されている。 ぼかしは、米ぬかにEM(有用微生物群)活性液を混ぜ、密封容器で半年間熟成させて作る。このぼかしを、容器に入れた生ごみにまぶし、密閉・圧縮させて10日〜2週間すると堆肥となる。この過程でできる発酵液は、原液をトイレの便器清掃に使ったり、100倍に薄めて浴槽や台所の排水口に流すと、きれいになるという。 この日の作業には、町職員に加えて、町の婦人ボランティアグループ「ポトリの会」(宮下正美会長)や「女性センターみずうみ」(渡辺弘子会長)の会員も参加。米ぬかにEM活性液を加えてかき混ぜ、密封容器18
バイオエタノール用の米 転作作物として定着 JA全農 JA全農は新潟県でイネを原料とするバイオエタノールの生産から販売、副産物利用までの一貫事業に取り組んできているが、このほど5年間の実証試験の成果をまとめた。転作メニューの1つとして水田の維持と地域水田農業振興に貢献するなどの成果が表れているものの、今後の持続と発展をめざすには、バイオ燃料政策やエタノール用米への支援など国の政策が不明確で、農業・環境・エネルギーを総合的に考える国家戦略が必要になっている。 課題は国の戦略的支援 ◆新潟県下で300ha作付け JA全農は新潟県内のJAとともに、平成17年からバイオエタノール原料イネの栽培に関する調査・実証事業に取り組んできたが、その成果が評価され19年度から5年間の農水省の「バイオ燃料地域利用モデル実証事業」に採択された。同事業によって原料イネの栽培からエタノール製造、混合ガソリンの販売、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く