滋賀県で9月、強制わいせつ事件や痴漢事件などが多発している。1週間で、帰宅途中の女子高生や若い女性が抱きつかれるなどの事件が計11件も立て続けに発生したため、同県の嘉田由紀子知事が会長を務める県民会議が8日、全国では異例の「痴漢等多発警報」を発令。しかし、発令後もわいせつ事件は続発し、制服姿の女子高生がねらわれるケースも多い。インターネット上では、滋賀の女子高生のスカートが「全国一短い」との噂が広まっており、関係者はやまぬ被害に頭を悩ませている。(小川勝也)異例の警報 「痴漢等多発警報」を発令したのは、同県や滋賀県警、各種防犯団体などで構成し、今年1月に創設された「『なくそう犯罪』滋賀安全なまちづくり実践県民会議」(会長・嘉田由紀子知事)。これまで、交通事故や振り込め詐欺の多発などで、県や県警が警報や注意報を出してきたが、そのほか犯罪全般に発令できるのが特徴だ。ただ、痴漢など“わいせつ系”