1、ドイツサッカー育成の大改革 南アフリカW杯では主にドイツの試合の解説をご担当されていましたが、大会全体の印象をお聞かせください。 予想通りでした。08年のユーロ以降、スペインが世界のサッカーの中心にいるんだなと改めて感じました。さらに、新しさという部分ではドイツが3位という成績以上の内容のある良いサッカーをやっていました。その要因が若い力だったので、将来性という部分も含めて印象に残っています。その辺りはドイツサッカーを長年見続けているだけにうれしく感じました。 ドイツは下馬評を覆す内容と成績を見せましたね。 大会前、ドイツ国内でも若いチームが、どれだけやれるかという期待と不安感がありました。現にトーマス・ミュラーなどの選手があれだけ活躍できるとは誰も想像しなかったと思うんです。前回の大会ではシュバインシュタイガーがブレイクしましたが、その後伸び悩みました。でも、南アフリカ大会でポジショ