日本代表コラム 4月9日、突如発表された日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督解任。 W杯本番まで残り2カ月での決断は異例の展開であった。ただ、昨年11月時点で「今でも、本大会まで行けるかどうか保証はない」とボスニア人監督の行く末に待つ運命を示唆していた人物がいた。 本誌のインタビューにも登場したレイモン・ドメネク元フランス代表監督だ。 彼が率いた2010年南アフリカW杯では、フランス代表の選手たちが現地で練習をボイコットするなど前代未聞の反乱を起こして惨敗、大会後ドメネク氏も協会を追われた。だが、皮肉にも彼は現在、フランスサッカー協会の管轄である監督組合の会長を務めている。 ドメネク氏は、ハリルホジッチが置かれていた状況や日本代表の内情を知っていてコメントしたわけではない。彼が言わんとしていたのは、それだけ代表監督というポストは危ういものだということだ。 「代表監督というのは素晴らしい