角川グループホールデイングスは、4月28日に平成20年3月期(19年4月~20年3月)の決算発表を行った。連結売上高は1507億8900万円(前年比0.6%増)だったが、営業利益は51億3300万円と30.6%減、経常利益は59億5100万円の23.4%減と苦戦した。また当期純利益は、25億9800万円の赤字に転落した。 業績が不調だったのは映像事業で、シネコンの売上不振、一部の劇場映画の興行成績不調などがあったためである。また、出版事業でも子会社の一部が成績不振だったことや、商品の販売予定が一部延期になったことが営業利益に影響した。 出版事業では、書籍部門の単行本で『夜明けの街で』(東野圭吾著)、『ザ・シークレット』(ロンダ・バーン著)、『図書館革命』(有川浩著)など、文庫では映画化もされた『バッテリー(6)」』(あさのあつこ著)が60万部を超えるなどのヒットになった。 同社の強みで