子持ち昆布といった食品がある。昆布に数の子がくっついたアレだ。回転寿司やスーパーの半額寿司のタネでよく見かける。 それをラジオでは倭のテイストで「縁起物である」と伝統的食品のように褒めちぎっていた。今朝のTBSラジオ、伊集院がやっているラジオででてくるTBSラジオ独自の通販番組での話だ。 ■ 新しく作られた日本の伝統食品 子持ち昆布 しかし、それは作られた縁起物である。しかも最近になって登場した食品だ。 もともと日本の食品ではない。子持ち昆布ってアラスカン・ネイティブの料理の輸入だからだ。連中は米栂(北米材で米松じゃないやつ程度の意味)の枝で産卵場所に粗朶を作る。そして米栂の芽についた数の子をアザラシ脂から作った油で味付をして食べていたものだ。 それを数の子飢饉になった日本人が飛びついた。数の子供給源を探し求めてアラスカに到達し、そこでクリンギット族の数の子食品に気づいて輸入したものだ。