「野菜宅配」競争が激化している。食品宅配の総市場規模は1兆6806億円(2010年度)で、ここ数年、堅調に成長中だ(矢野経済研究所調べ)。東日本大震災以降、食の「安全・安心」への関心は高まり、生産者の顔の見える野菜宅配市場もすそ野を拡大させている。 そんな中、7月にはレシピサイトを運営するクックパッドが、新たに宅配サービス「やさい便」の全国展開を始めた。月間利用者数が2000万人を超え、女性の3人に1人が利用するといわれる人気レシピサイトの参戦で、野菜宅配市場はますます活況を呈する模様だ。クックパッドの特徴は、レシピを活用できること。はじめての野菜でも安心と、「お買い物の脱マンネリ」を提案する。 この分野では、これまで「御三家」と呼ばれる3社が主にしのぎを削っていた。以下に紹介しよう。 ■大地を守る会 1985年に日本で初めて有機野菜の宅配システムを開始。スーパーマーケットなどへの卸し事