2008/06/26 日本ベリサインは6月26日、新経営陣による今後の経営方針を発表した。創業の原点である「セキュリティインフラ」に改めてフォーカスしていくという。米ベリサインの創業者で、いったん同社を離れながら取締役会長に復帰したジェームズ・ビゾス氏は、「コアテクノロジに立ち戻ることを決めた」と述べ、SSL証明書の発行をはじめとするネットワークセキュリティ事業に注力する姿勢を強調した。 米ベリサインが設立されたのは1995年のことだ。その後NASDAQに上場し、2000年から2007年にかけて49社に上る企業を買収した。中には携帯電話向けコンテンツや着メロの企業まで含まれていたという一連の買収の結果、「かえって、セキュリティインフラという、創業のそもそものフォーカスがぶれてしまった」(ビゾス氏)。 そこで同社は2007年11月に、大きく経営戦略を変更した。周辺事業は処分、売却する一方で、