絵本『おっこちてきた』(サイモンプトック・文/ダニエルイグヌス・絵/青山南・訳) 先月、小学校で読んだ作品。表紙の絵に惹かれ、手に取ってみました。 ある日、突然空から落っこちてきた、青く丸い物体。そのまま動かず、音一つたてない。 そこに次々と通りかかった4人は、声をかけたり、雨に濡れないように小屋を建てたり、それの世話をし始める。 そのうち見に来る人が多くなって、遊園地ができ、商売を始める人も。 カメラを取り付け、その様子をテレビで眺められるようにもなる。 世界中で有名になったけれど、好意的に思う人もいれば、気持ち悪いと思う人や叩き出せという人もいて、世界中で意見が真っ二つになり、とても嫌な感じになって来る。 するとある朝、それは音もたてずに飛び去ってしまう。 それは急にいなくなってしまったけれど、4人は並んで陽が沈むのを眺めながら、それぞれの心の中に「仲良しになったんだ」という思いが落っ