1960年日本デザインセンター創立に参加し、現在、最高顧問の永井一正は、これまでに多くのCI、マークのほか1,000を超えるポスターを制作しています。2017年6月22日に開催した「永井一正に聞こう」では、デザイン界の変遷を見て、いまなお現役クリエイターとして活動する永井が、デザインや仕事、ひいては創作についてなど、社内から募ったさまざまな質問に回答。職種やキャリアを問わず本社・名古屋支社を合わせて約100名が参加し、つくることの意義を見つめ直すきっかけとなった1時間でした。
2020東京五輪のエンブレムに関する設計競技が、応募104案のうち1点しか公開されないまま、白紙撤回されました。プロフェッショナルたちによって競われた最初の競技がいかなるものであったかを公表することは、グラフィックデザインが広く理解されるためにも、五輪エンブレムの今後を考えていくにも、貴重な資料の提供になるはずです。そこで、次点と公表されたのち、一部が出所不明の漏洩にも見舞われた自作案を、著作権が手元に戻ってきた現時点で、可能な限り忠実に公開します。(発表内容を個人に帰属する制作物の範囲内にとどめるため、「五輪マーク」と「TOKYO 2020」は、コンペティションに提出したものとは異なる代替物としています) 続きを読む... 五輪案は「躍動する地球」「心臓の鼓動」「頂点」をシンボライズしました。二つの「星」は、惑星的な規模の地平線にうかぶ他の天体、太陽と月を暗示すると同時に、超越する個のせ
オリンピックにデザインは欠かせない。開催国の歴史と文化を通して、世界の人々の心をひとつに集める「コミュニケーション」の場であるからだ。世界が一カ所に集う感動とそこに生まれる共感を目に見えるようにするのがデザインである。 開・閉会式のセレモニーのみならず、開催へと向かう過程の全てに目覚ましいときめきが必要で、さらにそこに「日本」が発揮されていなくてはならない。一国の伝統文化の粋を尽くして、運営の全局面を担うことで醸成される誇りと独創性が、世界の人々の、開催国への興味と敬意を引き出すからである。 1964年の東京五輪のデザインはそういう意味で素晴らしい前例を残した。亀倉雄策によるシンボルマークは、日本の心と五輪の叡智をミニマルに融合させた高い求心力を持つもので、このマークに当時の日本人はさぞ胸を躍らせたことだろう。また世界も、傑作マークを通して日本への期待感を高めたに違いない。 さて、2020
穂村 弘(歌人) 2014年7月4日に、歌人の穂村弘さんをお招きしてトークイベントを開催しました。 穂村さんが独自の視点で集められた「気になる言葉」や短歌を鑑賞しながら、「言葉とは何か」を考える密度の濃い時間となりました。 またイベントの最後には、日本デザインセンター社員のつくった短歌を穂村さんに講評していただきました。 僕は昔から、言葉のことが気になるたちで、言葉って何かなとずっと思っていて。僕たちは普段、言葉を一種のコミュニケーションツール、表現ツール、思考ツールとして使っている。つまり、自分が主人のようなイメージで言葉を使っていますが、実はそれだけではない。時には言葉の方が主人であるような感触を、みんな感じながら生きているだろうと思います。 僕は子どもの頃、引っ越しがとても多くて、父の転勤に伴って何度も転校していたんです。その頃の話を父としていたとき、「転校するのが嫌だったけど、転勤
スマートフォンの普及により、人々がインターネットに接続する機会は急増している。これまでは、インターネットを、情報を伝えるための媒体の一つとして捉えることが多かったが、今では日常生活の様々な体験を下支えする、人生の巨大なインフラとなった。家族や友人とのコミュニケーション、ライフイベントの記録、そして、情報収集など、私達は日常生活の多くの時間、そして体験を、インターネットを活用することで、より豊かなものにしている。そういった、人々の活動とインターネットの接点となるのがWebサービスである。 このイベントでは、Webサービスに携わる2人のデザイナーを迎え、デザインの視点からWebサービスを見ることで、オンスクリーンメディアデザインの新たな潮流としてのWebサービスの姿を浮き彫りにしていきたい。 モデレーター 菅原雅也|株式会社日本デザインセンター スピーカー 伊野亘輝 氏|ROLLCAKE In
永井 一正(日本デザインセンター 最高顧問) 仁科 幸子(絵本作家、日本デザインセンター OB) 大黒 大悟(日本デザインセンター 大黒デザイン研究室室長、アートディレクター) 川原 綾子(日本デザインセンター 第二制作室 コピーライター) 菅原 雅也(日本デザインセンター オンスクリーンデザイン研究所 Webデザイナー) 1960年日本デザインセンター創立に参加し、現在、最高顧問の永井一正は、多くのCI、マークのほか80年代後半より動物をモチーフにした『LIFE』シリーズを制作しています。2013年5月10日に開催した「永井一正トークイベント」では、かつて永井のアシスタントを務め現在は絵本作家として活躍されている仁科幸子さんと、日本デザインセンター社員3名をパネリストとして、永井とディスカッションをしながらその創作意欲と作品について話を聞きました。ホームページを見て申し込みされた方たち、
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