まだガラケーを使っていた頃,たぶん2008~10年頃だと思う。 当時は「着うた」というのが流行っていて,携帯電話の着信音をお気に入りのアーティストの曲にする者が多かった。 私は電話着信をオアシスの「ヒンドゥ・タイムズ」にしていた。 そして,目覚ましで流れる曲はレッド・ツェッペリンの「聖なる館」であった。 当時は朝4時起きで身支度をし,5時半くらいの始発に乗って出勤していた。 早朝からあの強靭なギター・リフが鳴り響き,目覚めていたのはだいぶ前のような感じがしていたけど,気づけばもう10年以上の歳月が過ぎていた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ レッド・ツェッペリンの音楽が持っていた革新性 レッド・ツェッペリンは,主に活動していた70年代に出したレコード全てが名盤と言ってもよい評価を受けているが,私が一番愛聴しているのは75年に出た「フィジカル・グラフィティ」である。 この作品で,彼