アニメ・映像に関連したコンテンツの企画・製作・コンサルティングを行うコウダテが、5月18日より作画をしないアニメスタジオ「No Pictures(ノーピクチャーズ)」を始動した。既存の版権イラストや著作権フリーの素材、写真、ご当地キャラクター、コミックデータなどを有効活用することで、工程を圧縮し制作費を抑えたアニメ制作を行っていく。 現在のアニメ業界は過去最高の市場規模に達する一方、作画を行うアニメーターを中心にスタッフ不足が深刻化。制作現場の疲弊が進んでいるが、コウダテは「もう既に世の中には、消費しきれないほどの多くのコンテンツが溢れかえっているのではないでしょうか」と指摘する。 このたび立ち上げられた「No Pictures」では、その発想から既存の版権イラストや著作権フリーの素材、自治体のご当地キャラクター、コミックデータなどを活用。作画を行わないがゆえに、企画から制作物の完成まで数
[第8章 エピローグ フランスにおけるマンガとは何であったか] ■ 豊永真美 [昭和女子大現代ビジネス研究所研究員] Photo by Aurelien Meunier/Getty Images ■ シャルリ・エブド誌襲撃事件と日本の反応 シャルリ・エブド誌の襲撃は、その後、日本人がISILの犠牲となったこともあり、日本人の関心をひきつけ続けている。シャルリ・エブド誌の問題はISILの問題だけではなく、フランスの移民問題や、フランスの政教分離、表現の自由の問題といろいろな側面から議論された。 ただし、グレナとメディア・パルティシパシオンが中心となって、「シャルリ・エブド」の追悼号を出すということは報道されていなかったように思う。グレナもメディア・パルティシパシオンもマンガ出版の中心であるのにだ。 もちろん、シャルリ・エブドに掲載されていた風刺画は日本人の趣味にあうものではない。宮崎駿はラジ
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第27回 「アメリカにおける手塚治虫作品の受容の変遷-もうひとつの「手塚神話」の形成」‐前編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』『ブラック・ホール』『デイトリッパー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ <手塚治虫と海外> 昨年の12月、東京都豊島区主催のイベント「東京アニメ・マンガ カーニバル in としま」(1)が開かれ、その中で手塚治虫作品の海外版の(紙の)本に関する展示「世界で読まれる手塚治虫作品」と、トークイベント「世界へ広がる手塚治虫 -手塚治虫の元マネージャー 松谷孝征氏を招いて
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第25回 「アメリカのコミックス市場で存在感を増すクリエイター・オウンド作品」‐前編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』『ブラック・ホール』『デイトリッパー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ Nowhere Men, by Eric Stephenson and Nate Bellegarde:2014年のアイズナー賞、「Best Continuing Series」部門ノミネートの1作品 コミックスのコンベンションとして始まり今ではサブカルチャー全般を扱うアメリカの一大イベント、サンディ
- 米国で目指す アニメーションのマスマーケット戦略 - 電通エンタテインメントUSA 坂田雄馬社長に聞く - 近年、「クールジャパン」の掛け声のなか日本アニメビジネスの海外展開が期待されている。しかし、国外最大のアニメ市場である米国では、2000年代半ば以降、日本アニメの市場はむしろ後退気味だ。 様々な理由はあるが、ビジネスの現場における日本側の交渉力の不足も理由のひとつだ。企業規模の大きな現地のメディアグループや大手放送局、量販店などとの交渉に力負けするケースが少なくない。そうしたなかで国内の大手企業が海外アニメビジネスにより積極的に関わることを期待する声もある。 2010年春に国内最大の広告代理店電通は、米国・サンタモニカにアニメーションとキャラクターのビジネスをグローバルに展開する現地子会社電通エンタテインメントUSAを設立した。テレビアニメ『デルトラクエスト』、キャラクター『豆
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