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ブックマーク / shinsho-plus.shueisha.co.jp (29)

  • コスパとタイムラインに抗えるのは読書だけ? 大島育宙と読む『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 - 集英社新書プラス

    仕事に疲れて休みの日もスマホばかり見てしまう……」「働き始めてから趣味が楽しめなくなった……」。そうした悩みの根読書と労働の歴史から解き明かし、発売1週間で10万部を突破した『なぜ働いているとが読めなくなるのか』(三宅香帆 著)。 その刊行を記念して、芸人・YouTuber・ラジオパーソナリティとして活動しながら、ドラマや映画などのコンテンツを紹介している大島育宙氏と、著者の三宅氏が対談。エンタメ業界に身を置く大島氏から見た「働いているとが読めない」社会の実態とは? 『なぜ働いているとが読めなくなるのか』(集英社新書) 忙しすぎてが読めない現代人 三宅       この書籍の元になる連載がはじまったとき、大島さんがラジオでいち早く紹介してくださって、とても嬉しかったんです。実は私、大島さんとほぼ同い年で、勝手に親近感を持っています(笑)それもあって、今日このように対談させてい

    コスパとタイムラインに抗えるのは読書だけ? 大島育宙と読む『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 - 集英社新書プラス
  • 吉田豪がジャニーズ問題とマギー司郎の事例から本書を読みとく。 - 集英社新書プラス

    芸能事情に明るく、ジャニーズ性加害問題当事者の会ともイベントを開催しているプロインタビュアーの吉田豪さんは、男性が性暴力に遭うことの意味や心身への影響などを一冊にまとめた宮﨑浩一さん、西岡真由美さんの共著『男性の性暴力被害』をどう読んだのでしょうか。 我が家は子供の頃なかなかの貧乏だったのであまり高額なおもちゃを買ってもらえなくて、ウチにあるのはせいぜいミクロマンぐらい。なので、ずっと超合金に憧れがあった。 そんなとき、近所に住んでいる1歳上ぐらいの子がかなりの超合金コレクターだと聞いて、遊びに行くことになった。当時としては珍しい、ガラス棚にズラリと並べられたマジンガーZやゲッターロボ、大空魔竜ガイキングに勇者ライディーンにがんばれロボコンといったコレクションに圧倒されていたら、気がつくとそいつがなぜかフリチンになっていた。何がなんだかまったく理解できないが、ここは初めて来た家だし、どうや

    吉田豪がジャニーズ問題とマギー司郎の事例から本書を読みとく。 - 集英社新書プラス
  • バズっても売れない?本は誰に向けて書くべきか - 集英社新書プラス

    かつて、「娯楽の王様」であったハリウッド映画。それが今、観客動員数と製作数の半減により、産業として終わりを迎えつつある。そのことを、16の作品批評を通して詳らかにしたのが、『ハリウッド映画の終焉』(集英社新書)だ。 発売直後から話題を呼んでいる書の刊行を記念し、著者の宇野維正氏と、『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ―コンテンツ消費の現在形』(光文社新書)などで知られるライターの稲田豊史氏が対談。前編では映画についてを書くことの困難と、SNS時代における映画評論の立ち位置について語り合う。 左:宇野維正氏 稲田豊史氏 ◆「映画」で1冊のを出すことの難しさ 宇野 稲田さんの『映画を早送りで観る人たち』は、その元となったネットメディアの記事が話題になった時に目を通していたので、内容をわかったつもりになっていて刊行当初は読んでなかったんですよ。でも、あまりにも売れてるから

    バズっても売れない?本は誰に向けて書くべきか - 集英社新書プラス
    akihiko810
    akihiko810 2023/07/11
    宇野維正×稲田豊史 『ハリウッド映画の終焉』対談 【前編
  • 昭和戦前・戦中の読書と労働―本が安くなるとみんな本が読める - 集英社新書プラス

    1.日で最初の「積ん読」こと「円」全集 ●円の成功と驚異の初版部数 1923年、関東大震災が日を襲った。 それは出版業界にも、当時広がりつつあった民衆の読書文化にも、大打撃を与えた。火災によって書籍も、書籍になる前の紙も、たくさん燃えた。書籍の値段も上がる。そもそも第一次世界大戦後の物価高騰によって書籍の価格は急上昇していたのだ。これ以上単価が高くなってしまっては、せっかくを読もうとしていた民衆が手を出せなくなる。そして不況によって雑誌の売れ行きも落ち込んだ。 つまり大正末期――出版界はどん底にあった。 そんな出版不況どころの話ではない出版界に革命を起こしたのが、「円」だった。 それは、倒産寸前だった改造社の社長がイチかバチかの賭けに出た結果だった。円は、日読書を変えることになる。 近代日出版史について書こうとすれば、昭和初期は「円」を語らずして通り過ぎることはでき

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  • この世の中は「巨大な劇場」!? 登山家・栗城史多氏の生き様が物語ること - 集英社新書プラス

    第18回開高健ノンフィクション賞作品『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』(集英社)の文庫版が1月20日に発売された。2018年に亡くなった「異色の登山家」とも称される栗城史多氏を描き、注目を集めた一冊だ。 そんな栗城氏を主人公に据えた書が文庫化されるにあたって、著者の河野氏が解説文の執筆を頼んだのが、TBS「報道特集」の特任キャスター・金平茂紀氏だった。依頼の背景には何があったのか。そして金平氏は『デス・ゾーン』をどう読んだのか。2月初旬に行われた対談の模様を前・後編でお届けしたい(構成:朝山実)。 ━━まず河野さんから『デス・ゾーン』の文庫版解説を、金平さんに依頼された理由をうかがっていいでしょうか? 河野 私は、金平さんがモスクワ特派員だった頃から緊張感のあるリポートをされているのを拝見していて、敬意を持っていたというのが一つです。 1991年8月の軍事クーデター(ソビエト連邦

    この世の中は「巨大な劇場」!? 登山家・栗城史多氏の生き様が物語ること - 集英社新書プラス
  • 学校の先生もテレビも「西成を差別と偏見の目で見ている!」と憤る生徒たち - 集英社新書プラス

    大阪府立西成高校。「西成」という、差別や貧困など社会問題が凝縮される場所にある同校で2007年、全国のどこにもないオリジナルな授業がスタートした。<反貧困学習>だ。西成高校の生徒たちに否応なく覆いかぶさる「貧困」という現状に、正面からアンチを突き付ける<反貧困学習>の目的はただ一つ、「貧困の連鎖を断つ」こと。 数年途絶えていた<反貧困学習>が今年度より、“バージョン2”として再開されると聞き、2022年5月より、西成高校で取材を開始した。 1学期の<反貧困学習>はシングルマザーの貧困の構造を学んだ生徒たちが、参議院選挙を前に、主要9政党に「シングルマザーに関する質問状」を送り、それぞれの回答を読み込み、どの政党を支持するかの選挙も行った。その一部始終は既に、お伝えした。 2学期のテーマは、自分たちの足元を考える「西成学習」だ。「西成学習」とは一体、どのような内容で構成されているのか、生徒た

    学校の先生もテレビも「西成を差別と偏見の目で見ている!」と憤る生徒たち - 集英社新書プラス
  • 労働と読書は両立しない? - 集英社新書プラス

    ●労働と読書は両立しない? 麦「俺ももう感じないのかもしれない」 絹「……」 麦「ゴールデンカムイだって七巻で止まったまんまだよ。宝石の国の話もおぼえてないし、いまだに読んでる絹ちゃんが羨ましいもん」 絹「読めばいいじゃん、息抜きくらいすればいいじゃん」 麦「息抜きにならないんだよ。頭入んないんだよ。(スマホを示し)パズドラしかやる気しないの」 絹「……」 麦「でもさ、それは生活するためのことだからね。全然大変じゃないよ。(苦笑しながら)好きなこと活かせるとか、そういうのは人生舐めてるって考えちゃう」 (坂元裕二『花束みたいな恋をした』p114、リトル・モア、2021年) 生活するためには、読んで何かを感じることを、手放さなくてはいけない。そんなテーマを通して若いカップルの恋愛模様を描いた映画『花束みたいな恋をした』は、2021年に公開され、若者を中心にヒットした。私自身は主人公の年齢とほ

    労働と読書は両立しない? - 集英社新書プラス
  • 読書する時間がない時代をどう生きる?三宅香帆と読む『ファスト教養』 - 集英社新書プラス

    「役に立つ」知識を手っ取り早く身につけ、他者を出し抜き、ビジネスパーソンとしての市場価値を上げたい。そんな欲求を抱えた人たちによって、ビジネス系インフルエンサーによるYouTubeやビジネス書は近年、熱狂的な支持を集めている。 一般企業に勤めながらライターとして活動するレジー氏は、その現象を「ファスト教養」と名づけ、その動向を注視してきた。「ファスト教養」が生まれた背景と日社会の現状を分析し、それらに代表される新自由主義的な言説にどのように向き合うべきかを論じたのが、『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』(集英社新書)だ。 今回は、レジー氏と同じく会社員として長らく兼業で活動していた、書評家の三宅香帆氏をお迎えし、両氏に「ビジネスパーソンが読書をすること」「ポップカルチャーにおける趣味と労働」をテーマに対談いただいた。誰しもが生活と労働に追われ、「読書をする時間がない」と焦りと不安

    読書する時間がない時代をどう生きる?三宅香帆と読む『ファスト教養』 - 集英社新書プラス
  • 教養があるとインフルエンサーにはなれない?宇野維正と読むファスト教養 - 集英社新書プラス

    「役に立つ」知識を手っ取り早く身につけ、他者を出し抜き、ビジネスパーソンとしての市場価値を上げたい。そんな欲求を抱えた人たちによって、ビジネス系インフルエンサーによるYouTubeやビジネス書は近年、熱狂的な支持を集めている。 一般企業に勤めながらライターとして活動するレジー氏は、その現象を「ファスト教養」と名づけ、その動向を注視してきた。「ファスト教養」が生まれた背景と日社会の現状を分析し、それらに代表される新自由主義的な言説にどのように向き合うべきかを論じたのが、『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』(集英社新書)だ。 記事では、映画音楽ジャーナリストの宇野維正氏とレジー氏が対談。両氏は共著『日本代表とMr.Children』(ソルメディア、2018年)で日サッカーとMr.Childrenの関係性を詳らかにしながら平成のポップカルチャーを批評したが、『ファスト教養』と20

    教養があるとインフルエンサーにはなれない?宇野維正と読むファスト教養 - 集英社新書プラス
  • 返事のない場所を想像する――『すずめの戸締まり』を読み解く - 集英社新書プラス

    『君の名は。』『天気の子』が大ヒットを記録し、日を代表するクリエイターになった新海誠。新海はなぜ、「国民的作家」になり得たのか。 評論家であり自ら代表を務める会社ニューディアーの事業を通じて海外アニメーション作品の紹介者としても活躍する土居伸彰氏が、世界のアニメーションの歴史や潮流と照らし合わせながら新海作品の魅力を解き明かしたのが、10月17日に発売された『新海誠 国民的アニメ作家の誕生』である。 記事では土居伸彰氏が書の「続き」として、日11月11日(金)公開の最新作『すずめの戸締まり』について、論考を展開。国民的作家になった新海誠が、新作で見せた新しい世界を読み解く。 『新海誠 国民的アニメ作家の誕生』(集英社新書) 新海誠はさらに「成長」した 拙著『新海誠 国民的アニメ作家の誕生』は、「アニメをひとりで作る」個人作家からスタートして、国民的作家にまで上り詰めた新海誠監督のキ

    返事のない場所を想像する――『すずめの戸締まり』を読み解く - 集英社新書プラス
  • <strong>ドラマ『私たちのブルース』</strong> - 集英社新書プラス

  • 法の外のヒーローたち|『ダークナイト』『真昼の決闘』 - 集英社新書プラス

    前回私は、ヒーローものを扱うと言いつつ、まず期待されるであろうマーベルやDC映画ではなく、『トップガン マーヴェリック』と『オビ゠ワン・ケノービ』から話を始めた。もちろん今後、アメコミ系の作品を否応なく論じることにはなるだろう。だが、あえてそこから始めなかったのは、ある意図があってのことだった。 それは、連載はマーベル論、DC映画論としてだけ書くのではなく、より広く「ヒーロー」というモチーフから現代社会を考えていきたいという意図だ。 そのために、今回はまず物語は「型」と「技」という二つの要素をつねに持っているということを確認したい。 「型」と「技」 「型」とは、あるモチーフには時代や文化をある程度横断したパターンが存在するということだ。個々の作品は、そのような型の中で、場合によってはその型と格闘しながら物語をつむぐ。いわばその個々の努力、個々の作品の実現が「技」なのである。 ヒーロー(英

    法の外のヒーローたち|『ダークナイト』『真昼の決闘』 - 集英社新書プラス
  • 僕の人生は、流されながら自殺しようとしていたんでしょうね - 集英社新書プラス

    7月に俳優・石坂浩二さんから始まった、佐々木徹氏のインタビュー連載「遺魂伝」。「この人の“魂”の話を今のうちに聞いておきたい!」という当連載の第2回ゲストは、出版界のドンにして俳人の角川春樹さんである。 角川さんと言えば、角川映画を立ち上げ、出版と映画のメディアミックスを始めたり、麻薬取締法違反で逮捕されたり、神社を創建したり…と、破天荒で波乱万丈、あふれるバイタリティで様々な地平を切り拓いてきたイメージがあるが、角川さん自身はその人生を上記タイトルのように語るのであった。その真意とはいかに? 角川春樹(かどかわ・はるき)1942年、富山県生まれ。角川春樹事務所会長兼社長、映画監督・プロデューサー、俳人。1965年、角川書店入社。75年、角川書店社長に就任。76年より映画制作に乗り出し、書籍と映画を同時に売り出すメディアミックスの手法で一大ブームを巻き起こす。93年、麻薬取締法違反などで逮

    僕の人生は、流されながら自殺しようとしていたんでしょうね - 集英社新書プラス
    akihiko810
    akihiko810 2022/10/19
    第2回ゲストは、出版界のドンにして俳人の角川春樹
  • 新海誠を知ればアニメーションの本質がわかる? - 集英社新書プラス

    『君の名は。』『天気の子』が大ヒットを記録し、日を代表するクリエイターになった新海誠。 11月11日には最新作『すずめの戸締まり』が控えている。新海はなぜ、「国民的作家」になり得たのか。評論家であり自ら代表を務める会社ニューディアーの事業を通じて海外アニメーション作品の紹介者としても活躍する土居伸彰氏が、世界のアニメーションの歴史や潮流と照らし合わせながら新海作品の魅力を解き明かしたのが、10月17日に発売される『新海誠 国民的アニメ作家の誕生』である。 記事では刊行を記念し、アニメ研究の大家であり、新海誠氏を取材したこともある氷川竜介をゲストに迎え、新海誠という作家の魅力と質に迫る。 『新海誠 国民的アニメ作家の誕生』(集英社新書) ― この記事では『新海誠 国民的作家の誕生』を題材に、「新海誠とはどのような作家か?」ということを掘り下げていきたいと思います。まず、お二人はどのよう

    新海誠を知ればアニメーションの本質がわかる? - 集英社新書プラス
  • 「日本の劣化」を食い止めるカギは「森のようちえん」にある!?【中編】 - 集英社新書プラス

    いま日中で急速な広がりを見せている、注目すべき幼児教育のムーブメントがあります。自然のなかで子どもたちを自由に遊ばせながら育てる幼児教育・保育活動、通称「森のようちえん」です。そんな森のようちえんを教育ジャーナリスト・おおたとしまささんが徹底取材し、集英社新書『ルポ 森のようちえん』にまとめました。 実は、同書を大絶賛しているのが社会学者の宮台真司さん。宮台さんはこれからの日社会の希望を「森のようちえん」に見出しているとのことですが、いったいどういう意味なのでしょうか? 幼児教育や子育てを通して、これからの日社会が変わっていく可能性があるのでしょうか? おおたさんと宮台さんによる白熱の対談、中編をお届けします。 宮台 80年代に「言葉と法と損得」に閉ざされたクズである新住民が大量発生したのは、60年代の団地化が背景です。僕は子どものころたくさん引っ越ししたからわかるけど、団地にも「い

    「日本の劣化」を食い止めるカギは「森のようちえん」にある!?【中編】 - 集英社新書プラス
  • 宮治が『笑点』に出るようになってわかった。一之輔「芸人が売れるって、こういうことなんだな」 - 集英社新書プラス

    40代落語家の二大スターと言っていいだろう。 業界の第一勢力・落語協会の春風亭一之輔(44歳)は、滅多に人を褒めなかった人間国宝の故・柳家小三治をして「久々の大物」と言わしめた逸材。落語を初めて聴く「渋谷ギャル」を爆笑させ、その一方で、目の肥えた年配の落語通をも唸らせる。 片や第二勢力・落語芸術協会の桂宮治(45歳)は、スーパーなどの店頭販売員から30歳過ぎて落語家に転身。常にギア全開が持ち味で「令和の爆笑王」の異名を持ち、今年4月からは、長寿番組『笑点』のレギュラーにもなった。 学生時代の学年は宮治が1つ上だが、入門は一之輔の方が7年先。したがって落語界では一之輔の方が先輩になる。 一之輔が宮治のことを「後輩ではなく、ライバル」と言えば、宮治は一之輔を「もはや人間じゃないかも」と仰ぎ見る。 互いの才能を認め合う2人は、とにかく馬が合う。そんな2人のけなし合い、もとい、ジャレ合いから、落語

    宮治が『笑点』に出るようになってわかった。一之輔「芸人が売れるって、こういうことなんだな」 - 集英社新書プラス
  • 日本が真の「民主主義」になるために必要なことは? - 集英社新書プラス

    2016年に自衛隊南スーダンPKO部隊の日報隠蔽問題を暴き、現地が戦闘状態であったことを明らかにしたジャーナリストの布施祐仁氏。この事件は結果的に隠蔽を指示していた稲田朋美防衛大臣(当時)を辞任に追い込み、危険な戦闘地帯から部隊を撤収させることにも繋がった。 その彼が、PKO法が制定されて30年となる2022年6月を前に、これまでの30年間を検証した『自衛隊海外派遣 隠された「戦地」の現実』(集英社新書)を上梓した。 ロシアウクライナ侵攻もあり、日でも軍事力強化や自衛隊派遣が論じられる機会が増えている。そうした議論の落とし穴とは何か。そして、なぜ過去の検証を行うことが重要なのか。 菅官房長官との記者会見バトルで名を馳せた、望月衣塑子記者と布施氏の対談・後編。 布施 望月さんは同じく集英社新書で、去年の10月に森達也監督との共著『ジャーナリズムの役割は空気を壊すこと』を出されていますね。

    日本が真の「民主主義」になるために必要なことは? - 集英社新書プラス
  • 歴史と教育と愛国と - 集英社新書プラス

    いま地方発のドキュメンタリー番組が熱い。中でも、沖縄の基地問題、教科書問題、ネット上でのバッシングなどのテーマに正面から取り組み、維新旋風吹き荒れる大阪の地で孤軍奮闘しているテレビドキュメンタリストの存在が注目を集めています。 『何が記者を殺すのか 大阪発ドキュメンタリーの現場から』は、毎日放送(MBS)の制作番組『なぜペンをとるのか』『沖縄 さまよう木霊』『教育と愛国』『バッシング』などの問題作の取材舞台裏を明かし、ヘイトやデマが飛び交う日社会に警鐘を鳴らしつつ、深刻な危機に陥っている報道の在り方を問う一冊です。 このたび、著者の斉加尚代さん、ゲストに現代史がご専門の京都大学人文科学研究所准教授・藤原辰史さんをお招きしたトークイベントが開かれました。 現在、全国順次公開中の斉加さん初監督映画教育と愛国』の話題で口火が切られたお二人のトークでは、この国の教育、愛国、そして歴史をめぐる状

    歴史と教育と愛国と - 集英社新書プラス
    akihiko810
    akihiko810 2022/06/30
    『何が記者を殺すのか 大阪発ドキュメンタリーの現場から』は、毎日放送(MBS)の制作番組
  • ブラックボックス時代のリベラルアーツを構想する - 集英社新書プラス

    『世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか』(光文社新書)や『独学大全』(ダイヤモンド社)といった書籍のヒットに代表されるように、ここ数年ビジネスパーソンの間で「リベラルアーツ」や「独学」という言葉が流布している。しかし、そこで言われるような「リベラルアーツ」とはどのようなものなのだろうか。そもそも、学問とは複雑化するなかでその内実がわからなくなってきた「ブラックボックス」なのではないか。 2021年9月に刊行された『書物と貨幣の五千年史』(集英社新書)で、人間社会にあふれるブラックボックスを明らかにしていった著述家・書評家の永田希氏は、そのような状況をどのように捉えているのか。『文系と理系はなぜ分かれたのか』 (星海社新書) の著者で科学史の専門家の隠岐さや香さんとともに考えます。 (記事は4月23日土曜日に屋B&Bで開催された同タイトルのイベントの内容を再編集したものです) 「文系と

    ブラックボックス時代のリベラルアーツを構想する - 集英社新書プラス
  • 6月、映画でふりかえる「6・25朝鮮戦争」 - 集英社新書プラス

    4月に韓国に戻って、最初の週末に巨済島に行った。釜山沖にある韓国で二番目に大きな島。島と言っても陸地からほど近く、海底トンネルを利用すれば釜山から車で1時間ほどの距離だ。名物はトルモンゲという小ぶりのホヤ。普通のホヤが苦手な人でも巨済島のものは美味しいのだという。 巨済島にはかつて大規模な捕虜収容所があった。 最初に行ったのは20年ほど前、当時は釜山港からフェリーで行った。港から内陸に入った山の斜面、広い敷地の中に古い木造の建物がポツポツと残っていた。朝鮮戦争中に17万人もの捕虜が収容されていたという。広大な敷地のほとんどは既に宅地や農地に戻されていたが、その一部は記念館として残され、2013年からはテーマパークとしてリニューアルされた。 その頃にも一度家族で行ったことがある。有料のVR体験館できており、なんと共産軍捕虜に拉致されたトッド所長の恐怖を3D体験できるというのだ。「すごいアイデ

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