ジャーナリストの伊藤詩織さんが監督した映画『BLACK BOX DIARIES』が今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされたものの、日本ではいまだ劇場公開されていない。その原因のひとつに、この映画の制作過程に問題があったことが挙げられている。この映画をめぐっては、伊藤さんの裁判を支えた元弁護士が記者会見を開いて批判を行い、さらに新聞記者やジャーナリストなどの間でもさまざまな議論がなされている。この現状に対し、戦時中の日本軍による従軍慰安婦問題に切り込んだ映画『主戦場』の監督であるミキ・デザキさんが、伊藤さんの映画で本当に焦点をあてるべき部分を指摘する。 映画『BLACK BOX DIARIES』より ドキュメンタリー映画制作者として、私は現在の伊藤詩織氏による無許可映像を使用した映画の状況について発言することが重要だと考えています。正直なところ、これまでこの問題について
