皆さま、新年あけましておめでとうございます。 旧年中は当ブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。 さて今、改めて昨年を顧みると、私個人としては、気候変動のほかに、ウクライナとパレスチナの戦乱が懸念とともに最も心にのこりました。 とりわけ、二つの戦乱について憂慮したのは、報道等で見聞する現地の悲惨さもさることながら、この戦争の持つ意味、その背景についてでした。それも、戦乱の地政学的側面や経済的影響よりも、ここに作用している宗教的な力です。このことを改めて思い直しました。 パレスチナの戦闘は、その根底にユダヤ教とイスラム教の長年にわたる相克があります。そして、この相克には、アメリカ合衆国社会の社会的・政治的分断に強く影響している、キリスト教福音派の隠然たる力が働いています。 また、ウクライナ戦争では、ロシアの大統領が、自ら始めた戦争の正当性の主