1.信託とは何か 1-1.信託で登場する3人 信託とは、「信じて託す」と書きます。誰かを信じて財産をゆだねる状態のことを信託と呼びます。 信託を使う際は、「委託者」、「受託者」、「受益者」という3役が登場します。財産を託す行為を行う人を「委託者」、託される人のことを「受託者」、託された財産から利益を受ける人を「受益者」と呼びます。 ここからは、信託で「託す・託される」ものの対象を不動産に絞って話を進めます。 一般的な信託の形式 アパートの所有者であるAさんが、アパートをBさんに信託し、Cさんが賃料収入を得る権利を持つケースを想定します。 この場合、元々アパートを持っていたAさんは「委託者」、信託されるBさんは「受託者」、賃料収入をもらうCさんは「受益者」となります。信託において、Cさんの受益者として持つ権利を「信託受益権」と呼びます。 委託者のAさんと受託者のBさんは「信託契約」を締結しま
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