私が初めてバナナマンのコントを目にしたのは、2002年3月のことだった。 彼らが演じていたネタは『スライドボーイズ』。謎の音楽グループ・スライドボーイズに扮した二人が様々なパフォーマンスを繰り広げる……というコントで、『爆笑オンエアバトル』第4回チャンピオン大会セミファイナルで披露された。だが、当時の私はバナナマンというコンビを認識していなかったので、“お笑いコンビが架空のグループに扮する”ことのおかしみを、正しく理解することが出来なかった。その後、『ロープすりぬけ術』『合コン』などのコントを観たが、私がバナナマンに惹かれることはなかった。『爆笑オンエアバトル』のスペシャル番組で『張り込み』がオンエアされた時も「どうして、こんな何も起こらないコントがわざわざ選ばれたんだ?」と疑問に感じた。 そんな私がバナナマンの単独ライブに興味を抱くようになったのは、『爆笑オンエアバトル』の公式本で、彼ら