VWグループは年間約1100万台、1営業日当たり4万4000台の車両を生産している。「この生産量を実現するサプライチェーンは非常に複雑だ。世界全体で1500を超えるサプライヤーが、毎日1億個近い部品を生産し、1万8000台のトラックで出荷している」(ホフマンCIO)。VWグループは世界に122の工場を抱え、各工場がバラバラに生産システムを導入していた。Volkswagen Industrial Cloudは、こうした工場のIT基盤を単一のクラウドに移行する野心的な試みだ。VWとAWSが2019年3月に計画を明らかにした。 VWグループがこのプロジェクトを通じて目指す生産の理想像を、同社は「デジタルプロダクション」と呼ぶ。プレス機から塗装ロボット、組み立てロボット、ロジスティクスまで全ての設備をクラウドに接続。データをリアルタイムに収集し、機械学習アルゴリズムで各設備のパラメーターを調整し、
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