印刷 ソウルで11月30日、「韓米FTA無効」などのプラカードを掲げて会場を埋めた参加者ら=中野晃撮影 米国との自由貿易協定(FTA)をめぐり、国会があるソウル・汝矣島(ヨイド)の公園で11月30日夜、最大規模の反対集会が開かれた。 政治風刺で若者らに人気のインターネットラジオ番組出演者らが呼びかけ、主催者発表で約5万人が集まった。出演者らが「閣下(李明博〈イ・ミョンバク〉大統領)は庶民には関心がない」「閣下の願いは米国との一体化」と訴えると、会場から歓声があがった。野党幹部らも登壇し、「韓米FTA廃棄」や「発効阻止」を主張。国会議場に催涙剤をまいた議員も登場した。 与党・ハンナラ党は11月22日にFTA批准案を強行可決、李大統領は同29日に関連法案に署名し、「経済成長にFTAは必要」と訴える。だが、格差拡大や就職難で若者らは政権が進めるFTAの果実を実感できていない。韓国の進歩系(