4月2日に「3月11日の地震 その1」を書いてから一ヶ月近くが経ってしまいました。映像で見る限り、地震による家屋の倒壊はあまり見られず、津波による被害が目立つ事を書きました。その点は、福島第一原発周辺でも同様です。その結果、私たちは福島第一原発の事故が津波によって起きたとされる事にあまり疑いを持たずにここまで来ました。 地震によって外部電源(送電線から得られる通常の電気)が停まった後、津波が補助電源の発電機や燃料、配電盤などを破壊した事は確かです。その結果、原子炉を冷却するための送排水が出来ず、次々と事故は進行し現在に至ったというように捉えられています。東電も政府側も、「原発は地震に対しては正常に運転を停止したが、想定外の津波が事故の原因」と説明し続けてきました。津波の高さについては、1000年前の貞観地震を引き合いに出すまでもなく、明治の三陸津波と較べてもほぼ同等であり、はたして「想定外