2022年に刊行された「ベルサイユのばら」の作者が短歌とエッセイで綴る、私的で普遍的な11のテーマによる歌集「寂しき骨」。ってか、歌人になってたのね。 (「池田理代子第一歌集 寂しき骨」集英社) 戦争に行った父、最後の恋、老いと向き合う 池田理代子さんと言えば、1972年に「週刊マーガレット」で連載され一世を風靡した「ベルサイユのばら」だ。 他にも「オルフェウスの窓」(1975年)とか好きな作品はたくさんある。 華やかなイメージの「ベルサイユのばら」も連載当時は「少女漫画で歴史物は当たらない。女や子どもに歴史なんてわかるわけがない」などと言われたのを(失礼しちゃうわね~)見事に大ヒットさせた。 そんな作者が、90年代になってから東京音楽大学声楽科に入学しオペラ歌手になったと知った時は驚いたものだ。 45歳になっても何かを始めるのに遅いということはないのだと思えども、実際に音大に受験する行動
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