5月に発表されたFIFAランキングでは135位と出場8チーム中唯一の3ケタ台。来年行われるW杯ブラジル大会オセアニア3次予選では1勝5敗の3位に沈み、すでに出場の望みを絶たれている。昨年6月のオセアニアネーションズカップ(W杯オセアニア2次予選を兼ねた大会)で初優勝を飾ってコンフェデ杯出場権を手にしたタヒチだが、本命と見られていたニュージーランドのつまずきなどの幸運に恵まれた栄冠だった。 そんなタヒチは国際大会の経験が非常に浅く、主だった出場経験は'09年のU-20W杯エジプト大会だけ。そこでは奇しくも、今回のコンフェデで同じグループBとなったスペイン、ナイジェリアと対戦している。しかし結果はナイジェリアに0-5、ジョルディ・アルバらを擁したスペインとの試合では0-8の惨敗を喫した。特にスペイン戦ではシュート数は相手の24に対してタヒチは2、支配率に至ってはスペインが76%を記録するなど、
エスビー食品の陸上、そしてパナソニックのバスケットボール、バドミントンと、歴史ある企業スポーツの名門が、相次いで今季限りの休・廃部を明らかにした。来季以降、所属選手がどうなるのか、現時点では分かっていない。 どちらも経営合理化の一環としての休部だが、背景は異なっている。エスビー食品からは「厳しい経営環境下」という説明があったものの、売り上げは過去3年間、1150億円前後で安定している。しかし利益が減っていたことは事実で、経営改善にはコスト削減が必要だったのだろう。それでも、銀行から再建計画を要求されるような経営危機に陥っていたわけではない。'11年世界選手権、'12年ロンドン五輪と代表選手を出せなかった陸上部の存在価値が、社内で低下したと考えるのが自然だ。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 1052文字 Nu
吉田が「どう生かすかがカギになる」と語った宇佐美だが、その才能を存分にアピールすることはできなかった。 ボランチに戻った山村は緊急時の起用にメド。 攻撃面で期待された杉本も相手のプレッシャーにことごとく負け、ポストプレーを満足に出来なかった。村松は、壮行試合のニュージーランド戦で犯した失点につながるミスから、信頼を回復するチャンスを与えられた形になった。慣れない右サイドバックでの出場で、攻撃ではあまり貢献できなかったが、全体的には無難にこなしたと言える。 齋藤は、すでに途中出場を果たしており、自分の役割を理解し、ドリブルして仕掛けるというプレーに迷いはなかった。山村は、最終予選時に務めていたボランチに戻ったが、山口螢との連係はいまひとつ。攻め上がった後、守備の戻りの遅さは相変わらずだが、緊急時の起用のメドはついたように思える。 決勝トーナメントに入り、途中出場する選手は土壇場でのギリギリの
20年目のJ1リーグは、序盤から何かと騒がしい。名門や強豪の低迷が相次ぎ、開幕から2カ月で早くも3チームが監督交代へ踏み切った。 リーグ全体に不透明感が漂うなかで、主役に躍り出ているのがベガルタ仙台だ。開幕から9試合連続負けなしの好スタートを切り、前週末の11節終了時では7勝3分け1敗である。勝ち点24で堂々の首位に立つ。 躍進は驚きではない。当時J2だった2008年に手倉森誠監督が就任してから、'09年にJ2優勝でJ1昇格、'10年に14位でJ1残留と、右肩上がりに力を蓄えてきた。昨年は4位に食い込んでいる。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 1253文字 NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。 有料会員登録 有
今年9月には福岡大学時代の同級生だった女性と結婚した永井。アジア最終予選の2試合でキャプテンとして活躍するなど、新たな魅力と可能性を見せ始めている ◆◆ 永井謙佑を知るための7つの質問 ◆◆ <質問1> 自分以外の選手に成り代われるとしたら誰になりたい? 「考えたことないですね。子どもの頃も今もサッカーってほとんど見ないんですよ。昔、ブラジルに住んでいた頃は、強いて言えばロナウドかな」 <質問2> 今、自分がほしい武器は? 「シュートのパンチ力。自分のシュートはしょんべんシュートなので、パンチ力のあるシュートでゴールネットに突き刺したい」 <質問3> 自分がストライカーに向いているなって思ったのはいつ? 「小学4年のときですかね。ずっとFWだったし、点を取るのが楽しかったので。でも、足の速さは今ほどじゃなかったです」 <質問4> チームメイトに求めることは? 「楽しさ。一緒に楽しくサッカー
試合終了間際に、名古屋のFW永井謙佑は横浜FMのDF栗原勇蔵に倒されPKを得る。ケネディが決め、試合は1-1の引き分けに ここ1年間で日本サッカー界は、次のことを学んだのではないだろうか。 育成の正解はひとつではない――。 かつてはアンダー年代の代表に選ばれることが育成のメインストリームだと思われていたが、大学2年生までほぼ無名だった長友佑都がインテルに引き抜かれ、中学生時代までトレセンに一度(しかも兵庫県選抜レベル)しか入ったことがない岡崎慎司がシュツットガルトに旅立った。ドルトムントの香川真司はU-15から代表に選ばれているエリートだが、3年間もJ2でプレーしており、順調にステップアップしたわけではない。 まわり道をしたり、ときには道がないところを突き進んだりして、いろんなルートを辿って日本代表に入る若手がでてきた。 今季のJリーグにも、そういう雑草魂を持った“新たな怪物”候補が何人も
一昨年、反町監督就任1年目で11年ぶりのJ1昇格を果たしたものの、 今季はまたもJ2での戦いを余儀なくされる湘南。 Number770号(1月13日発売)では、再び長き停滞に陥らないために 再生と飛躍を目指すチームの取り組みを詳細にレポート。 2011年のJ2開幕を前に、Number Webで全文を特別公開します。 晩秋から初冬へ向かい始めた空気が、頬や手を突き刺す。選手たちの吐く息が白い綿のようになり、グラウンドのあちこちに漂った。 寒さは平年並みである。それなのに、吹きつける風は冷たく感じられ、どんよりとした重さに身がすくむ。過ぎ去った三つの季節は、湘南ベルマーレを取り巻く環境を昨年とまったく違うものに変えている。 「力を、出す前に、終わっちゃったな」 艶を失ったかすれ声を、反町康治監督は何度も咳払いをしながら絞り出した。この日行なわれた2010年最後の練習は、大学生との練習試合だった
マガトが長谷部を評した言葉とは? 自らのサッカー理論と相性が良く、弱点を改善できるレシピもある。マガトは、自分が発掘した日本人を輝かせる“錬金術”を使いたくて仕方がないのかもしれない。 とはいえ、マガトが日本人を好むのには、もっと深い理由があるような気がする。 通訳として長谷部を6カ月、大久保を3カ月サポートした山守淳平(現在は香川真司の通訳を務めている)は、マガトが日本人への偏見を持っていないという印象を受けた。 「マガト監督の一番の特徴は、日本サッカーに対して『注目に値しない』という先入観を持ってなかったことだと思います。今ではもう当たり前かもしれませんが、当時はまだブンデスリーガに日本人選手が少なく、正当に評価するのは簡単ではなかったでしょう」 マガトはなぜ、フィルターを通さずに日本人を見られたのだろうか。 そのヒントは、最近のドイツ人の若者の傾向に隠されていた。 マガトは常々、こう
18年ぶりに大学生A代表がデビュー。 “秘密兵器”山村和也の実力は? 二宮寿朗 = 文 text by Toshio Ninomiya photograph by Daiju Kitamura/AFLO SPORT 荒削りで経験不足ではあるが「10年に1人の逸材」。 なかでも特に注目したいのが流経大2年の山村和也である。 所属する流通経済大学ではセンターバックを務め、U-20代表では主にボランチとして起用されている。先のU-20韓国代表戦ではボランチで途中出場して、ロングパスからチャンスをつくっている。まだまだ荒削りではあるものの、当たりや空中戦の強さもあり、後方から正確なパスを出せるのは魅力だ。 今回のイエメン戦は菊地、吉田をディフェンスで起用し、蓋を閉める場合に岡田監督が山村をボランチで使う可能性がある。 あるJ1クラブのスカウトに、山村の評価を聞いた。 「足もとの技術
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