メジャーリーグを震撼させた暴露本の正体 ホセ・カンセコ『禁断の肉体改造』(原題『Juiced』)は2005年に出版され、ステロイドをはじめとするメジャーリーグの薬物使用の実態を余すことなく書き綴った暴露本である。 ホセ・カンセコとアナボリック・ステロイドは、彼を語るうえで切っても切れない関係にある。 カンセコはステロイドを使用して驚異的な肉体をつくり上げ、抜きんでたパワーとスピードを発揮して史上初のシーズン40本塁打40盗塁を達成するなど、メジャーリーグでトップの選手として活躍した。 それだけでなく、カンセコはステロイドの伝道師として、メジャーリーグにおけるステロイド使用蔓延の淵源となった。 ところでホセ・カンセコのWikipediaのページには、この『禁断の肉体改造』について次のような記述がある。 『ステロイドって凄い薬だ! ホームランもガンガン打てるし、アレもでっかくなってモテモテで