交渉の場においてもまた、そこに参加する人たちには、「歩兵」や「砲兵」、「騎兵」のような 兵科の区別というものがあって、自らが属する兵科を理解しないで交渉に臨むと、 その強みを生かせなかったり、場合によっては墓穴を掘ることになってしまう。 「火砲」という、決定的な力を持った「砲兵」のお話。 火砲というもの 「弁護士のような資格を持っている」こと、「説得力のある暴力を行使できる」こと、 「ある正義を自分のために運用できる」ことが、交渉の場においては、火砲としての威力を発揮する 正しく生かすことができれば、それだけで交渉が終了してしまうぐらい、火砲は決定的な威力を持っている。 その代わり、それが生きる前提は、「砲兵」だけでは作れないし、前提が不十分な状態で火砲を行使しても、 いい結果は得られない 一度「火砲」を行使すると、状況はもはや後戻りできなくなる 火砲を行使するための「資格」のようなものが