扇動の技術 - レジデント初期研修用資料

バスが遅れる。待っている誰もがいらつく。不満のエネルギーが貯まる。 「バス会社はバスの増発を行うべきだ」という提案は、改革者のやりかた。 みんなが持っていた漠然とした不満は、現実的な提案へと落とし込まれる。 問題は解決するけれど、話はそれで終わって、せっかく集まった「不満」のエネルギーは散逸してしまう。 「これは何もバス会社のせいじゃない。全ては言葉もろくすっぽ話せない 外国人のせいだ。奴らを追い払わないといけない」というのが、扇動者のやりかた。 聴衆の不満を提案に変換しないで、たとえば「邪悪な外来者」のような、特定のテーマに翻訳する。 扇動者は、漠然とした不満を抱いた聞き手に対峙して、扇動者が持っている世界イメージを通じて、 聞き手の不満を実体化してみせる。 改革者はしばしば、特定の問題を解決するために、聞き手の努力を要求する。 扇動者は単に、「あらゆる抑制を取り払おう」という、聴衆の

[ahmok]

原本を入手した。読書する前に調査したら本記事が見つかった／後半の予想は外しているから、政治家が扇動しても効果ないような。

[urbansea]

>>改革者は、社会が抱える問題を、それぞれ解決可能な大きさに切り分けようとする。一方扇動者は、聴衆が抱える感情の全体性を問題とすることによって、疾病の根源そのものを攻撃するのだとほのめかす。

[janus_wel]

よかった。最後にちゃんと「敵」が出てきた。純粋に複数人をまとめるには ( 仮想 ) 敵が必要だという側面はあるよね。

[nijuusannmiri]

"「私はメディアに嫌われてるみたいだから」みたいな発言を閣僚が繰り返すようになったら、それはたぶん、あの人達が「扇動」の方向に舵を切ったサイン"/これは"扇動"自体についての記事で、"主張の正否"は別の話。

[zzz029]

判断材料として強力なのは、実体験とクチコミ。日教組の場合、小中高の長期のなかで、クソ教師に当たる確率は高く、実体験（誤解によるものもあると思うけど）に負う部分が大きいからね。

[gabill]

「やつは扇動者だ。あいつが全ての元凶だ」と扇動する場合も。

[rajendra]

自分を被害者のポジションに置きたい、英雄の一部になりたい、ラクに効用を手にしたい、そんなココロのスキマにアジテーションは入り込む。

[fenethtool]

ポピュリズムについて。ペリクレスの事を思い出した。ペリクレスによって古代ギリシャは一つの到達点に達したけど、その後衆愚に陥った。

[RPM]

「デマゴーグの波に乗っかる人達を潰すためには、あの人達が前提としている「恐怖」それ自体を潰す必要がある。 」これは無理。○○なのは××が悪い、というのはいつの時代のどこでも使えるインスタント扇動テク。

[zu2]

なんでもかんでも技術化・可視化されるのもつらい

[betelgeuse]

アフガン前とイラク前

[dappi_sitai]

権威は相対化され、政治的手法はプレイヤーが変化しつつも半世紀の長きに渡って再利用され続ける。活動や政治の中の人に見えるマンネリ感を連想した。

[k-takahashi]

　銀の弾丸がないことを教えるのは、やはり教育なのかな。

[rAdio]

この手の人は、ホントこういうネタが好きですね。

[fuldagap]

自分がしているのは議論が扇動か、自分の「影響力」はまた別にして、たまには考える必要があるかも。

[tano13]

橋下氏の話かと思った

[SavingThrow]

扇動者は、本当に強い人達ではなく、その気になれば排除可能な集団の強さを誇張することで、邪悪な敵と戦う自分のイメージを作り出す。敵の中にいるいい人間も、敵中の真の悪人を排除しない不作為の罪を背負わされる

[noiehoie]

「サヨクの常套手段じゃん。これ」と、さっそく応用。　冗談ですよ。

[medtoolz]

元本は、アメリカの反ユダヤ､反共､親ファシズム右翼の宣伝演説を集めて、共通するパターンを検討した本。予測は外した。。 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.asahi.com/politics/update/1003/SEB200810030023.html