映像作品の制作支援でまちおこしを進めている足利市に、東京・渋谷のスクランブル交差点が「出現」する。市は二十八日、都内の映像美術会社が実寸大のオープンセットを建設すると発表した。かつて競馬場だった市有地にアスファルトを敷き、ハチ公前広場、道玄坂、渋谷センター街入り口などをCGで表現。一日数十万人が行き交う空間を再現する。 (梅村武史) 「渋谷のスクランブル」は米ニューヨークのタイムズスクエアと並び、世界でもっとも有名な交差点。数多くの映画やドラマの舞台として登場しており、ロケ地として人気だ。だが、無許可でベッドを持ち込んで動画を撮影するなど迷惑行為が相次いでいる。「日中の撮影許可はほとんど下りない」と関係者は話す。