「人間として、扱われていない感じがします」地方に住む41歳のシングルファザーは、厳しい現実を訴える(写真はイメージです) Photo:PIXTA 離婚をきっかけに会社を辞め 郷里に帰ったシングルファザー 「人間として、扱われていない感じがします」 そう厳しい現実を訴えるのは、地方に住むシングルファザーの佐藤嘉高さん(41歳・仮名)。都会のIT企業を辞めて郷里に帰ったものの、2人の子どもを世話しながら生活していくために転職ができず、ほぼ引きこもり状態に陥った。 「ここを出なければ、生きていけない」 そう思ってこの2ヵ月間、東京と近隣の都市部でIT技術を活用した仕事を求めて、約250社に応募する。しかし採用されたのは、IT経験とは関係のない営業職の2社だけだった。 高校時代まで郷里の町に住んでいた佐藤さんは、実家を離れて都市部の大学に入学した。 「郷里に帰ると、ひどいことになる」 そう友人から