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Bookに関するand0のブックマーク (138)

  • 子どもに死を教える4冊目

    テレビからは、注意深く「死」が除かれている。 高速道路で居眠り運転した結果の映像には、車の残骸(よくて黒染み)しか残らない。ボウケンジャーは不死身だし、ツインストリームスプラッシュの直撃を受けても浄化(還元?)されるだけ。 おかげでわが子が見かける「死」は昆虫の死骸か、道端のペチャンコな轢死体ぐらい。こないだ家族みんなで参列した葬式ぐらいかね、ちゃんとした死体を見たのは。今も昔も同じ密度で存在するにもかかわらず、「死」が見当たらない。子どもに死を教える最高の現場は葬式だな、などと言ったら不謹慎だが、そうめったにあるものでもなし。 ガッコのベンキョも大事かもしれんが、誰もが必ず死ぬことを、そして自分も例外ではないことを受け止め、その上で「よく」生きていくことを考えてほしーなー、などと企む馬鹿親は、子どもに死を教えるなどを探しては読み聞かせる。 その選りすぐりが、「子どもに死を教える三冊」。

    子どもに死を教える4冊目
  • 人の本棚を見るのが好きだ

    人の棚を見るのが好きだ。その人が何を読んでいるか/積んでいるかが見える。その人に抱いているイメージとのギャップ(or フィット)が目に見えるので愉しい。既知のと未知のの相対位置から、その人の人となりを割り出す。その人なら"その"を読んでるはずなのに、目に付くトコにない――さては…と邪推する。未知のだらけなら、その小宇宙に驚嘆する。 わたしと似ていて、わたしと違うところを探す。 「棚.org」 や 「はてな100冊読書」といった、読書情報を共有するサービスもある。しかし、それは【公開】を意識した取捨選択の結果なので、ヨソイキの棚ともいえるだろう。しかも、ほとんどが「消費」するサイドだろう。 ここでは、著名人、特にモノ書きを生業とする人に焦点をあて、その書斎と棚を紹介する――「センセイの書斎」をご紹介。 細密画のようなイラストで、センセイの書斎を俯瞰している。棚の「間取り」

    人の本棚を見るのが好きだ
  • [書評]アーリオオーリオのつくり方(片岡護): 極東ブログ

    料理にはめちゃくちゃにおもしろいものがまれにあるが、「アーリオオーリオのつくり方」(片岡護)は間違いなくその一冊だと思う。こんなに面白くて、役に立つはない。読んですぐ役立つ。特に人生のどん底にある人間、あるいはかつてどん底にあってどん底に馴染んだ人間(ああ私もそうだ)は、この絶望のパスタ、スパゲッティ・アーリオオーリオをべるべきである。 アーリオオーリオの「アーリオ(aglio)」はにんにく、「オーリオ(olio)」はオイル、つまりオリーブオイルのこと。にんにくのオイルソースということだ。これをスパゲッティにからめたのがスパゲッティ・アーリオオーリオなのだが、普通、辛みをきかせる。辛みは唐辛子、ペペロンチーノ(peperoncino)。だから、スパゲッティ・アーリオオーリオは、ペペロンチーノのことである。なーんだと思うかもしれないし、そう思っても当然かもしれない。なにしろ、こんな料理

  • 子どもに絵本以外を与えてみる:「地球家族」

    ひらがな・カタカナが読めるようになって嬉しい。読み聞かせせずとも勝手に読んでくれるのでありがたい。しかし、いつまでも「ぐりとぐら」と「ウルトラマンメビウス」では能がないので、ふつう読まないようなを与えてみる。 …とはいうものの、字よりも絵・写真がメインで、何らかのテーマ・メッセージが強力なやつが面白かろう。今回与えたのはコレ→「地球家族――世界30か国のふつうの暮らし」 何が楽しいかというと、以下のテーマで「ふつうの暮らし」を撮ったところ↓ 「申し訳ありませんが、家の中の物を全部、家の前に出して写真を撮らせてください」 目を疑うが、ホントに全部出している。極限までモノが無い家もあれば、モノだらけでカオスな家もある(どこの国かは言わずと知れている)。あるいは、モノじゃなく家畜も一緒に写っている家もある。 もちろん【家の中】の写真もあり、撮影者が泊り込んで写しだした生々しい生活模様もある。し

    子どもに絵本以外を与えてみる:「地球家族」
  • 経済物理学の発見/高安秀樹: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 タイトル: 経済物理学の発見 コメント: う~ん、まだ、いまいち消化しきれてませんが、こんなこと言ってる立場でもあるので、スピード重視で取り急ぎ書評。 エコノフィジックス(経済物理学)とは?このはエコノフィジックス(経済物理学)の入門書といえるんではないかと思います。経済学や物理学の理解がそれほどなくても十分読めるほど、内容はわかりやすいです。 ただ、量子力学などの現代物理学と同じで内容はわかっても、そもそも直感性に欠けるものを扱ってはいるので、きちんと身体に馴染ませるには自分自身でいろんな方向から眺めるなどの作業の時間が必要にはなるでしょう。 さて、まずはこの聞きなれないエコノフィジックスとはいったい何か? 著者の言葉から引用してみましょう。 エコノフィジックスは物理

  • ぼくはこんな本を買ってきた - バーコードリーダーを買ったよ

    太巻き会2023 -みんなで巻こうLONG太巻き- みんなで長い太巻きを巻いたときの記録です。こんくらいのどデカい太巻きを目指すぞー! [泉]東京都現代美術館コレクション展「MOTコレクション コレクションを巻き戻す 2nd」よりチラシとかあったら気分が上がるかなと思い、こないだのアフタヌーンティー会の前夜に…

    ぼくはこんな本を買ってきた - バーコードリーダーを買ったよ
  • 知的環境の格差是正/平野啓一郎さん<1> - 日経トレンディネット

    確か、高校一年生の頃だったと思う。当時から読書好きだった私は、普段は詩や小説ばかりを読んでいたのだが、そろそろ、哲学書というものを読んでみたくなって、さて何から読もうかと、持っていた岩波文庫の後ろペイジを捲ってみた。今のようにネットで検索するということの出来ない時代だったから、私はこのラインナップの紹介ペイジから、よくタイトルに惹かれてを買いに行ったものだった。 この時私の目に留まったのは、ヘーゲルの『哲学入門』だった。これはまさにピッタリのタイトルではないか。ヘーゲルについては、倫理の授業で習ったくらいだったが、とにかく大哲学者らしいというので、私は、「オレはこれからヘーゲルのを読むのか」と、ちょっとした興奮を覚えながら書店に足を運んだ。 実家の近くのそこそこの規模の書店だった。文庫の棚に足を運ぶと、残念ながら、『哲学入門』は見つからなかった。私は仕方なくレジに行って、二十代半ばくら

  • [を] 若者はなぜ3年で辞めるのか?

    若者はなぜ3年で辞めるのか? 2006-09-16-3 [書評・感想][仕事] 『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』[2006-05-04-2]の 著者城繁幸による、主に「若者」まわりの労働環境とかそういうテーマの。 就職前の人、入社したての人で「仕事」について興味ある人は読むとよい! (ref. [を] 3年で辞めちゃう?[2006-09-14-3]) ■城繁幸 / 若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日の未来 いろいろ考えさせられました。 ということで、以下メモ: 若者の離職率が増加。 →原因の多くは人の希望と業務内容のミスマッチ。 →古い人「最初からやりたいことができるという考えが甘い。忍耐重要。」 →but (1)就職の選考が厳しくなった。分、期待も大きく。 (2)年功序列も崩れ忍耐が報われない。 離職率。大卒入社3年以内で36.5%(2

  • 「『失敗をゼロにする』のウソ」 - H-Yamaguchi.net

    いわゆる「失敗学」のだ。著者は特定非営利活動法人失敗学会副会長。失敗学については、失敗学会会長でもある「教祖」畑村洋太郎氏の一連の著作を読まれた方も多いだろうし、そうでなくてもだいたい何かはわかる人はかなりいると思う。 私は「失敗学のすすめ」だけ読んだことがある程度なので、このの内容が畑村氏の一連の著作とどのくらいかぶるかわからない。という前提でだが、いいだと思う。とにかくわかりやすい。これなら大学生でも問題なく読める。もちろん社会人の方ならさらっと読めるにちがいない。 しかし、このをさらっと読んではいけない。紹介されるひとつひとつの例を、自らの身になぞらえて考えてみなければ。「失敗原因のまんだら図」(84ページ)も、穴があくほどよく見て、自分のケースにあてはめて考えなければ。ちょっと新聞を広げてみるといい。テレビの報道番組を見るといい。著者のいう「『一件落着』でなく『一見落着』」

    「『失敗をゼロにする』のウソ」 - H-Yamaguchi.net
  • 「百姓から見た戦国大名」 - H-Yamaguchi.net

    いわゆる「網野史観」というのがある。2004年に亡くなった歴史学者網野善彦氏らが提唱した、権力者よりむしろ民衆に注目する歴史のとらえ方、とでもいえばいいだろうか。歴史学者の間ではいろいろな見方があるらしいが、現存するさまざまな資料と整合的なところがたくさんあるし、少なくとも素人である私の目から見れば、「えらい人々」の歴史よりよほど面白く説得力がある。 このは、網野史観にも似た「民衆からの視点」をもって戦国時代を見たもの、といえる。戦国時代というと、私たち素人はつい、合従連衡とか下克上とか、天下統一へ向けた武将たちのドラマとかロマンとかみたいなものばかり思い浮かべてしまう。その「陰」で民衆は泣いていたのでは、なんて想像する人も多いだろう。戦乱の世にあって、家族との平和な日々を夢見ながらも横暴で権勢欲旺盛な君主に駆り出され泣く泣く戦場へ、なんて今ふうに考えてしまいがちだが、とんでもない。そん

    「百姓から見た戦国大名」 - H-Yamaguchi.net
  • 痛快なるリバタリアン思想「不道徳教育」 : akiyan.com

    痛快なるリバタリアン思想「不道徳教育」 2006-09-26 不道徳教育 - 擁護できないものを擁護するを読了しました。非常に痛快でした。自分的にまとめると、ある経済活動がお互いの合意のもとになされて他人の権利を侵害していなければそれをマクロな視点で批難するのは無理っぽいということ。 不道徳教育 このサイトから -人 が購入しました 全体で -人 がクリック posted with amazlet on 06.09.26 ブロック.W 橘 玲 講談社 (2006/02/03) Amazon.co.jp で詳細を見る 原則的でいい知見を得られたんじゃないかな、と。 お勧めです。 関連記事 コメント / トラックバック コメントは受け付けていません。

  • 図書館を利用するようになるまでの20ステップ

    昔はアンチ図書館派、「は身銭を切って買うもの」と激しく思ってた。 棚に二段、三段と詰め込む(奥が単行、手前を文庫にすると両方見える) 床に積む(最初はタワー乱立→そのうち山脈のようになる:いわゆる積ン読ク山) カラーボックスを押入れに積んで、押入れを棚化する ダンボールに詰め込んで、押し入れに入れる(縦に入れるのがミソ) (積ン読ク山で)ドアが開かなくなる 床が見えなくなる(正確に言うと、床の色を思い出せなくなる) ちょっとした地震でが凶器になる。位置エネルギーの破壊力を思い知る:棚【の上】にを積んではいけないことに気づく 押入れの底が抜ける 床が抜ける イナバの物置を買う 近所に家を借りて置き場(≠書斎)にすることを考える(が、もったいないのでその金を代につぎ込む) トランクルームを借りるが、カビさせる(このへんで背が見えるように保管しないと持ってても意味がないことに

    図書館を利用するようになるまでの20ステップ
  • caramel*vanilla � 「WordPress標準ガイドブック」を読んでみました

  • ベストマンガ15選

    好きな漫画をピックアップしようとだけすると、 好きなものがありすぎて精神的に非常にキツいので、 自らに条件を課しました。【条件】 ・社会的にも一定の評価を受けている ・単に「面白い」以上の影響力を持っている ・制限時間は15分です。 また、ベスト10だと少ないし、 ベスト20だと後ろの方はグダグダになってくるので、 ベスト15にしました。 昔コミ通でやったときとは、 また少し違った結果になっています。 では、発表です。 1位:デビルマン 永井 豪 (著) これはちょっと別格ですね。もはやマンガじゃない。 完全に無意識の世界とつながっちゃってて、 絵も話も決して上手じゃないけど異様な説得力がある。 あえてたとえると、ラスコーの壁画のような、 あるいはムンクやゴッホのような迫力。 全世界の人が読むべきだと思います。 2位:AKIRA 大友 克洋 (著) これも別格。 マンガというもののクオリテ

    ベストマンガ15選
  • 気になる本 - CSS Zen Garden Book

  • Life is beautiful: ドラッカー博士著「経営者の条件」は、会社経営者のための本ではない

    先日、ダイヤモンド社の人と会う機会があったのだが、その時に出たのがドラッカー博士の「経営者の条件」というの話。題名が「会社経営者のため」のという誤った印象を与えるために、読者層が偏っているらしい。ドラッカーファンとしては、これは何とかしなければならない。ということで、今日はその誤解を解くためのエントリー。 原題は "The effective executive"、直訳すれば「成果のあげられるエグゼクティブ」。日語にしにくいのが、このエグゼクティブ。決して「経営者」でもなければ「管理職にある人」でもない。立派なスーツを着た商社マンのことでもない。一言でいえば、「なんらかの意思決定をする立場にある知識労働者」のことである。(この業界で言えば、「次のプロジェクトRubyを使った開発に切り替えるべきか」、「次世代テレビにはどんな機能を盛り込もうか」、などなどの意思決定) ドラッカーが他の

  • できる大事典 Excel VBA―2000/2002/2003対応、プロジェクトA、できるシリーズ編集部 : 金融日記

    ------------------------------------------------------------ はじめまして、学生時代から拝見させてもらってます。 私は大学、大学院と純粋数学を学び4月から金融機関で働きはじめました。 部門的にかなりデータを扱う業務なのですが、学生時代エクセルも基的な部分しか扱ってなく、Kazuさんが推奨されているで助けられている日々です。 そこで、今後はエクセルVBAの関数とAccess関数を学びたいと思っているのですが何か推奨されるがあれば知りたいです。 KazuさんのレベルだとVBAなどは使わないかも知れませんがもしご存知ならよろしくお願いします。 Posted by 新入社員 at 2006年07月09日 00:34 -----------------------------------------------------------

    できる大事典 Excel VBA―2000/2002/2003対応、プロジェクトA、できるシリーズ編集部 : 金融日記
  • Passion For The Future: イニシエーション・ラブ

    イニシエーション・ラブ スポンサード リンク ・イニシエーション・ラブ 「 大学四年の僕(たっくん)が彼女(マユ)に出会ったのは代打出場の合コンの席。やがてふたりはつき合うようになり、夏休み、クリスマス、学生時代最後の年をともに過ごした。マユのために東京の大企業を蹴って地元静岡の会社に就職したたっくん。ところがいきなり東京勤務を命じられてしまう。週末だけの長距離恋愛になってしまい、いつしかふたりに隙間が生じていって…。 」 なんというか、書評が書きたくないが、オススメしたい特殊なに当たってしまった。 「評判通りの仰天作。必ず二回読みたくなる小説など、そうそうあるものじゃない。」(帯より)というのは、私にとっては当であった。 結局、このを2度読み返した。部分的には3度も4度も読んだ。 ある意味、大変よくできた、面白い作品である。 発表時はだいぶ話題になったらしい。 ただし、読み方によっ