日本の名産でも、日本に昔から伝わる技術を使ったものでもないのに、なぜ日本人は世界で開催される飲食系のコンクールで1位に輝くのか。さらに、紳士服でも日本人の職人技は高く評価されているという。その不思議を、英「スペクテイター」誌の記者が深掘りした。 多くの人が食べもの目当てで日本を訪れるが、洋菓子を念頭においている人は、きっとごく少数だろう。実際日本には、この方面の確かな伝統があるというわけではない。しかしそんなことはお構いなく、2年に一度の洋菓子のワールド・カップで、ホスト国であり本命とみなされていたフランスを2位に抑え、日本のパティシエ3人組が優勝した。 前回も1位に輝いた日本は、2回連続優勝国となったので、東京ではさぞかしビッグニュースになっているだろうと思われるかもしれない。ところが日本のメディアはそれをほとんど取り上げなかった。おそらくそのわけは、この手の国のステレオタイプを打ち破る
