アルバートサウルスに襲いかかるデイノスクスの想像図。 Illustration by Raul D. Martin, National Geographic Stock 現在のアメリカからメキシコ北部にまたがる地域に生息していた史上最大級と目されるワニ、デイノスクス(学名:Deinosuchus)。ラテン語で「恐ろしいワニ」と呼ぶその生態の一部が、糞石(糞の化石)と獲物の骨に残された特徴的な歯形から明らかになった。体長が10メートルかそれ以上もあったとされるデイノスクスは、自身とほぼ同じ大きさの恐竜も捕食していたという。 先日、約7900万年前のデイノスクスの糞石の調査に当たっていた古生物学者の研究チームが分析結果を公表した。これは、デイノスクスの糞としては初めて発見された化石である。 ここ数年間、アメリカ、ジョージア州の河川域でデイノスクスの糞石がいくつも発見されている。砂や貝殻片が含ま