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ブックマーク / deztec.jp (7)

  • ハーバード白熱教室ノート Lecture1,2 再検討

    議論を再検討する 最初に、この『再検討』というページについて説明します。 サンデル教授の講義には毎回、学生同士の議論を喚起する場面があります。学生たちの思いつきによる発言が、どうして教授の意図する講義の流れにうまく乗っかる議論になるのか? じつは、発言の流れを仔細に検討してみると、端々で教授が議論の方向性を誘導していることがわかります。 スピーディーで流れるような講義と学生同士の議論が両立しているのは、素晴らしいことです。しかし、学生の主張の一部が無視されて宙ぶらりんになったり、あるいは時間の都合で発散した議論がバッサリ刈り込まれたり、という部分が、たくさんあるのも事実なんです。 『再検討』では、議論の流れを再現し、「のどに引っかかった小骨」に注目していきます。その成果の一部は既に『ノート』の中に埋め込まれていますが、稿は字数無制限で気の済むまで書き込んでいきます。なお、稿に登場する教

  • 何が「言論の自由」だよ。

    チベット騒乱:燃え上がる愛国心の火は、次ぎはどこに引火する? 「王千源事件」の詳報。他人事だと思って中国のネチズンを批判している人が目立つが、これは日でも 2ch とかでしょっちゅう起きていることの相似形なんでね……。 チベット族擁護で攻撃を受けるのは不当だ、という怒り方に徹しているなら理解もできるが、こういうときばっかり攻撃手段を難詰したりする。個人攻撃がいけない、言論の自由を許さないのはイカン、とかいうなら、青山学院大学の瀬尾佳美准教授だって擁護すべきなんじゃないのか。 気違いだのかんだのと口汚く罵ったり、職場に抗議の電話を掛けて処分を迫ったり。「池田VS天羽」問題で天羽さんに与した人は、新聞沙汰にまでなってる大事件には何とも思わないのかね。池田さんの抗議を黙殺した山形大学なんかどうでもいい、既に処分の検討を始めた青学にこそ差し迫った問題があるのは明らかだ。 何が「言論の自由」だよ。

    animist
    animist 2008/06/05
    一般的価値と個別具体的価値の峻別はそこまで厳密に行われてないんだろう。多くの人にとっては。それがダブルスタンダードにしか見えないのはわかるが潔癖だと生きづらいと思うよ。
  • ホワイトカラーエグゼンプションが話題になる昨今

    労働組合が頑張っている会社に勤務していると、ピンと来ない話というのは多い。 例えばサービス残業。文句をいう暇があるなら、さっさと帰宅すればいい。経営側がそれを不愉快に思って解雇をチラつかせるようなら、労組が黙っちゃいない。 逆にデキる人に仕事が集中して過労死、なんてのも不思議。みんな定時で帰る、そうすればこんな問題、起きるわけがない。一定の時間内にたくさんの仕事をこなすのが優秀な人であり、何も死ぬほど働かなくたって、能力と名誉・給与はきちんと対応するはずだ。 人が足りないなら増やせばいい。変動負荷なら派遣やパート、固定負荷なら正社員を増やす。 結局、それができないから問題が生じるのだろうけれど、ようは定時で帰宅する社員たちに払えるだけの給与にしておけばいいわけでしょう。同じプロジェクトを回すのに同業他社よりたくさん人を使うのだから、1人あたりの給与はその分、少なくする。それで何か問題ありま

    animist
    animist 2007/01/15
    正論だなぁ。ムラの中に染まったらこういう発想は無くなるんだろうなぁ
  • 趣味のWebデザイン - 哲学の初歩:質問の形式、納得の構造、第一歩の選択

    哲学の初歩:事実から当為は導出できない(2006-03-09) まだやります?(id:michiaki さん) 補足をひとつだけ。 「なぜ二歩はダメなのか?」という問いには、いろいろな回答があると思う。それ自体は、回答不能な問いではない。けれども、例えば「ルールだから」「ルールなんか守らなくたっていいじゃん」「それじゃゲームにならないでしょ」「ゲームにならなくたっていいじゃん」「よくないよ!」「なぜ?」「楽しくないでしょ」「楽しくなくたっていいじゃん」というように、どんどん根拠を疑っていくことができてしまう。これは「なぜダメなのか?」と価値観を問うているからです。 これに対して、「二歩というルールが作られ、支持されてきた経緯」といった事実を問う質問なら、回答は難しくない。「多数派の価値観がルールを作る。二歩はゲームバランスを壊すと考える人が多い。また、たいていの人はバランスのいいゲームを好

  • 哲学の初歩:事実から当為は導出できない

    何故人を殺してはならないか、への答えらしきもの(id:ululun さん) これなんですがね、「何故、人を殺してはならないか、何故自殺してはならないか」を倫理を入れずに答えよという命題に無理がある。哲学の初歩的な知識として、「事実を積み重ねても当為命題は導かれない」というものがあります。つまり、いくら事例を集めても、「**が正しい」という結論は得られない、ということ。 id:ululun さんの結論は人は誰かを殺してもならないし、自殺をしてもならない。何故なら殺した人以上の存在を産み出す事は出来ないから。なのだけれど、「殺した人以上の存在を生み出すことができない」ことと、「だから人を殺してはいけない」という主張の間には飛躍があることに気付いてほしい。「どんどん世界から価値あるものを減らしていって、何がいけないの? 別にいいじゃん」という主張を倫理的に否定していればこそ、そのような結論が導か

  • 結論オリエンテッドな議論

    1. 最近、議論せずとも異論をぶつけてくる相手の考え方が理解できる(ような気分である)と書いたところ、「そのコツを教えてほしい」と要望が寄せられました。以下、回答いたします。 結論オリエンテッド(結論第一主義、結論志向)という考え方を理解することが、唯一最大のポイントです。 2. 誰の主張に対してであれ、明確にNOを突きつける人は、立場のハッキリした人だといえます。従来、こうした相手の考え方を理解するために発せられてきた言葉は「なぜ、そう考えるのか?」でした。相手の主張の背景には「理由」や「根拠」があるはずだ、というわけです。 しかし結果はどうだったでしょうか? 要求に応じて提示された論拠をていねいに潰していっても、相手の主張の根幹はブレないことが多かったはずです。「でも、でも」といっそう意地を張り、ますます手がつけられなくなっていった記憶、皆様にもあろうかと思います。 逆に、枝葉末節にこ

  • 少女単体「ロミオとジュリエット」の備忘録

    0.前口上 私は「芸術」のわからない人間です。小学校6年間、絵画教室に通い、中高では美術部に在籍しました。高校では文藝部にもハマりました。芸術に、人一倍、興味はあったのです。しかしついに一度も芸術の狂気に触れることもなく、名作・傑作と名高い作品に接しても、俗なレベルで薄っぺらな「感動」をするばかりで、電撃に打たれるような感覚はついぞ味わったことがない。つまらない、小市民に過ぎません。 いま世界の片隅に、「少女単体」という芸術ユニットがあります。中心人物である苅谷文の強烈な個性に依拠したプロジェクトで、現代日の前衛芸術のひとつの形として、某方面で話題沸騰中だといいます。日、私は少女単体の第4公演「ロミオとジュリエット」を鑑賞しました。Folio 編集長サイキカツミのもとへ届いた招待状に誘われ、Folio スタッフとして招待客を演じることとなったのです。 この度、「少女単体」は、第4回公演

    animist
    animist 2006/02/20
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