先週、金曜日。16日。島は浜下りという行事があった。奄美や沖縄の琉球群島は旧暦のこの三月三日に「浜下り」を祝う。海は大潮となり普段は海の下に隠れているサンゴ礁が姿を現し、干潮時にはリーフまで歩いていくことも出来る。うちの島ではこの浜下りを「さんがちさんにち」と呼び、子供の節句として祝う。沖縄では女性の祝いとして清めの式を行うところもあるようだが、うちの島ではその年に生まれた子供の息災を祝う。浜で一族が集まり食事をする。ご先祖にはよもぎ餅が供えられ、この時期になると島人からよもぎ餅を貰うんで、ああ、よもぎ餅食べたからもうすぐ夏が来るなぁなんて思ったりする。島人は「浜下りのあと夏が来る」などと言う。 沖縄ではシーミー(清明)の祭りをこの日に祝う所もある。先祖供養の祝いで島外に出た人が帰省して祝ったりする。うちの島でもこの日、墓を清める人の姿を沢山見かける。浜下りの日は役所も休みになる。商店街も