白洲次郎、この人の、どこが「凄い」のか一向に分からない。周囲の「評判」だけで物語が作られて、本筋がまったく見えない不条理劇のような人だ。 バンカラ気質というか、お坊ちゃんであればこそ、「不良」に憧れ、評価される面もある。麻生太郎の「悪好み」もその一種だろう。そう言う面で、随分過大評価されているように感じなくもない。 背が高かったとか、高級車を乗り回していたとか、そもそもそういう話で、政財界の人物を計ろうということ自体、ヤンキー趣味丸出しで苦笑せざるを得ない。 ケンブリッジ入学は当時の状況で言えば財力とコネクション次第である。国内であれば、一高、帝大は難しかったのではないか。 そして英国に留学していれば、英国英語は話せて当たり前である。 この人自身の能力、業績、意思がどこにあるのか、ついぞ見当たらない。処世は上手ですね、という感想が出るだけだ。 日本云々に絡めて言えば、こんな人を持ち上げてい