■10日離日、台湾民主化進展訴える 任期を終えて10日に離日する台北駐日経済文化代表処の許世楷代表(台湾の駐日大使に相当)は7日、インタビューに応じ、「経済発展も大事だが、中国とは異なる民主化と自由化という価値観は、国際社会で生き残るための台湾の大きな資源だ」と述べ、対中急接近する馬英九政権への警戒感と、台湾のさらなる民主化進展を訴えた。「国交なき日本ながら多くの人の協力で(台湾人への査証免除など)実現できた外交成果が多く悔いはない」として関係者に謝意を表した。(河崎真澄) 退任直前の先月10日に尖閣沖で起きた衝突事故をめぐる問題では、劉兆玄行政院長(首相)が「(日本との)開戦の可能性も排除しない」と発言するなど台湾側は反発を強め、突然の暗雲が日台関係を覆った。 許氏は、「日本側が示した『遺憾』は中国語の『残念』の意ではなく、日本語で『謝罪』を示す」と台湾側に状況を説明した。し