最近の話題 | 01:11 2000年前後、またYouTubeがない時代に、ネットにある動画が流した。題名は「Seediqbate」(*1)、魏徳勝という新人監督が映画を撮る資金を集めるために(*2)、自腹で作った映画の予告編だ。*1題名は「本物のSeediq族」という意味だ。Seediq族は12族もある台湾の原住民のひとつである。日本殖民時代に起こった「霧社事件」を背景にした歴史スペクタクル映画だ。誤解されないように敢えて言うが、反日映画ではない。二つの文化が衝突したときに起こった悲劇を描いた映画だ。「海角七号」もある意味でその趣旨に沿った。日本の映画投資会社にこの映画の計画書を出し資金を求めたこともあった。*2普通には映画撮影の資金を集めるのはプロデューサーの責任だが、台湾の映画環境が健全ではないので、「映画がとりたいなら自分でお金を探せ」ということが一般的になった。新人監督は自分の家