「お手玉はうつ病の原因である脳内伝達物質の働きを整え、治療に効果的」と話す中原院長=熊本市のヘルスアートクリニックくまもと 抗うつ薬SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)を服用した患者が、暴力をふるうなど攻撃性が高まる症状の報告が相次ぎ、厚生労働省が調査を始めた。抗うつ薬はうつ病治療に欠かせないが、副作用も気になる。熊本市の中原和彦ヘルスアートクリニックくまもと院長はお手玉を治療に取り入れ、抗うつ薬が二~六カ月で手放せるなど成果を挙げている。 一般的にうつ病の治療は、SSRIなど投薬治療が主体。SSRIは以前の三環系抗うつ薬などに比べ、重い副作用が少ないものの、吐き気、悪心、頭痛、性欲低下などの副作用があるとされる。さらに今回、攻撃性が高まる例が報告された。 中原院長は、九州大学心療内科の故池見酉次郎教授が提唱した「ヘルスアート(健康芸術)」の理論を臨床に応用。約十年前からうつ