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ブックマーク / booklog.kinokuniya.co.jp (3)

  • 『てにをは辞典』小内一(三省堂) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「辞書には裏の顔がある」 すでに巷で話題のこの、思った以上にクセ者だった。 『てにをは辞典』などというと、何となくわかった気になる。たしかに日語の「てにをは」の使い方は難しいから、辞書くらいあったって悪くはない。自分は決して手に取らないかもしれないが、誰かが使うんだろう。棚の風景にもよく合いそうだし。 そして扉を開くと、やさしくにこやかな解説。こちらの誤解をやんわりと解きつつ、このは「結合語」を調べるための辞書なんです、というような説明がある。たとえば「規格」という語がある。これに「~する」とつなげたいのだけど、どういう言葉が合うんだっけ?と迷った経験のある人は多いだろう。この辞書を引くと、すかさず「~を画一化する」「~に合う」「~にあてはめる」「~に外れる」「~にはまる」といった用例が出てくる。この中から選べばいい。 なんだ、それだけか、と思う人もいるかもし

    『てにをは辞典』小内一(三省堂) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    another 2011/01/17
    これを読んで思い出したこと。ネット上でだけ仲良くなる言葉の組がある気がしていて、そういう組み合わせを意識すると、いわゆるネットスラングを使わないのにネット臭い文体にできると思っている。
  • 『英語にも主語はなかった―日本語文法から言語千年史へ』 金谷武洋 (講談社叢書メチエ) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 金谷武洋は三上文法を発展させて主語否定三部作を発表したが、書は『日語に主語はいらない』(叢書メチエ)、『日語文法の謎を解く』(ちくま新書)につづく三作目で、おそらくもっとも重要な著作である。前二作では英文法引き写しの国文法は日語の実態が説明できず、外国人日語学習者にとっては有害無益であると断じたが、書は返す刀で主語は近世の産物であり、もともとの英語には存在しなかったと説いているのだ。 書の内容は著者がカナダで書いた修士論文と博士論文がもとになっている。『主語を抹殺した男』に指導教官とのやりとりが回想されているので引く。 三上文法の要点を狭い研究室の板書で説明すると、マニエ教授は身を乗り出して大いに興味をしめした。鳶色の目を輝かせて放った一言が忘れられない。「ほほう、日語の構文は西洋の古典語に似ているんだね。面白いじゃないか」。 ギリシャ語やラテン語は動

    『英語にも主語はなかった―日本語文法から言語千年史へ』 金谷武洋 (講談社叢書メチエ) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    another 2007/04/09
  • 『アメリカ人であるとはどういうことか 』M.ウォルツァー(ミネルヴァ書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「共同体形成の稀有な実験」 アメリカという国はユニークな国だ。訳者は一組ずつの動物を選びだして乗せたノアの箱船をイメージしているが、アメリカに移民として訪れた人は、だれもが希望してもとのアイデンティティを放棄して、アメリカ市民となることを選んだという意味では、箱船というよりも、たとえば地球を離れて別の惑星に移住する宇宙船のようなイメージがふさわしいだろう。あるいは最近話題のアメリカテレビ・ドラマ「ロスト」のように、大海の孤島に落下して航空機の乗客の生存者たちのように、運命によってランダムに「選ばれた」人々の共同体も別の意味でアメリカに近いかもしれない。 宇宙船であれば、同じ船に乗り込んだという共通の意志のもとで一つの共同体が形成される。離島であれば、同じ航空機の乗員であったという運命によって、ゆるやかでも一つの共同体が新たに形成されることになる。国家がこうした共通の

    『アメリカ人であるとはどういうことか 』M.ウォルツァー(ミネルヴァ書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    another 2006/12/14
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