現在の社会のルールでは、たとえば一人の男性が同時期に五人の女性を愛していると主張した場合、そんなにたくさんの愛など存在するわけがなくその男性は嘘つきで不誠実な人物だと受け止められます。 しかし一方、現在の社会のルールでは、一人の人が同時期に五人の息子や娘を等しく愛していると言うと、それはそうだろうと主張が受け入れられます。 ここで、 五人の女性を同時期に愛することが出来ないなら、五人の子供を同時期に愛することも出来ないのではないか? 五人の子供を同時期に愛することが出来るのなら、五人の女性を同時期に愛することも出来るのではないか? という疑問が浮上します。 五人の子供を同時期に愛することは出来るが、五人の異性を同時期に愛することは出来ないと言うならその根拠は果たして何なのでしょうか? おそらくここには「愛というのはこうあるべきだ」というある種の信仰のようなものがあるのだと思われます。 「愛