島根県立大1年の平岡都さん(19)の遺体が広島県北広島町の臥龍(がりゅう)山に遺棄された事件で、両県警の合同捜査本部が、行きずりの犯行との見方を強めていることが12日分かった。平岡さんの交友関係で犯人につながる有力な手がかりは得られなかったという。 捜査関係者によると、平岡さんの家出人捜索願が提出された10月28日から交友関係の洗い出しを進め、平岡さんの失踪(しっそう)後に一時連絡が取れなくなるなど不審な点のあった3人が捜査線に浮上した。 凶器とみられる大型の鋭利な刃物を購入していないかホームセンターに購入履歴や防犯カメラの映像の提出を求めるなど水面下で3人の周辺を入念に調べ、事情聴取もしたが、事件との関連は薄いと判断した。 このため、捜査本部は行きずりの犯行の可能性が高まったと判断。捜査の重点を平岡さんの足取りの解明や不審者の割り出し、遺棄現場周辺での捜索などに移している。 足取りの解明