アンテナを内蔵し世界最小を実現した村田製作所のUHF帯対応ICタグ 村田製作所が、従来の50分の1のスペースに収まる無線ICタグを開発した。縦1ミリ、横1.6ミリ、厚さ0.27ミリと、標準仕様とされるUHF帯対応のタグとしては世界最小。小さな部品などにも取り付けられ、読み取り機を1センチ程度まで近づければタグのデータを読み取ることができるという。 従来は、電波を送受信するためタグの左右に飛び出していたアンテナを小さな回路にし、タグに内蔵させた。シールの裏側などに仕込めるため、用途が広がる。タグには部品や製品の情報を記録でき、製品の一つひとつに付けておけば、倉庫や店頭で製造日などを簡単に管理できる。米国や欧州でも使える。 ただ、ICタグはバーコードと異なりコストが高く故障への不安もあり、普及は進んでいない。