日本プロ野球組織(NPB)はこのほど、現役の若手選手を中心に実施した引退後の「セカンドキャリア」に関するアンケート結果を発表した。4回目の調査で、引退後の生活に不安を感じている選手は72%で過去3年とほぼ同じ。今回から貯蓄についても調査し、「貯蓄がない」と答えた選手が10%に上った。 アンケートは昨年10月、宮崎・フェニックスリーグに出場した若手選手238人を対象に実施した。平均年齢は23.9歳。一部選手の高額年俸が話題になるプロ野球界だが、厳しい競争の世界で「将来に不安を感じながらも金銭的には無頓着」という選手が多いことが分かった。 「貯蓄」については「あるのか分からない」が19%で、「ある」と答えた選手も約半数が貯蓄額1千万円以下だった。調査を行ったNPBのセカンドキャリアサポート担当の手塚康二さんは「貯蓄では踏み込んだアンケートができなかったが、高額の契約金の行方を確認する必要が