【ローマ支局】イタリア中部ジリオ島の沖合で大型クルーズ船「コスタ・コンコルディア号」(乗員乗客約4200人)が座礁した事故で、13日の事故発生直後、船長が乗客の救助作業が続く中、船から先に逃げ出していたことがわかった。 AP通信などによると、沿岸警備隊員が船を離れたフランチェスコ・スケッティーノ船長(52)を陸上で発見。「乗客全員が無事に避難するまで船にとどまるのが、船長の義務ではないか」と再三にわたって船に戻るよう促したが、従わなかったという。 船長はすでに過失致死容疑で検察当局に身柄を拘束されており、最大で12年の禁錮刑を科される可能性がある。当の船長は地元テレビの取材に対しては、「最後まで船にいた」と主張している。