ウェルネス | 2023.12.19 Tue うつ状態を救ったのは、EDMのトラック制作 “日々を生きる”ためのDTM 〜人材系企業勤務 Tさん(33)の場合〜 職業的な作業としてではなく、ただただ日常を満たすためだけの切実な営みとして音楽を作る人々にフォーカスしていく「“日々を生きる”ためのDTM」。 音楽を「作る」ことが「聴く」ことよりも特別な行為だと考えている人は、現代では少数派かも知れない。多くの人が知る通り、ラップトップ一台で誰もが感覚的に楽曲制作ができる今、作曲は特権的なことではなくなった。 作曲をオープンで気軽なものにする環境が用意されたことで、「聴く⇆作る」という両極に置かれていた行為の境界が、だんだんと曖昧になってきている。 例えば、その人にとって音楽を聴くという行為が、日常を潤したりエキサイティングなものにするためのものだったとしたら。作曲という習慣を覚えることは、その