「沙県小吃」「小肥羊」――この文字を見ても、中国で人気の飲食店チェーンと気づく日本人は少ないのではないだろうか。近年、日本ではあまりなじみのないチェーンや地方料理店の出店が増えている。 「沙県小吃」「小肥羊」――この文字を見ても、中国で人気の飲食店チェーンと気づく日本人は少ないのではないだろうか。近年、日本ではあまりなじみのないチェーンや地方料理店の出店が増えている。その背景には何があるのか。商売として成り立っているのか。今後、どのような状況が出現するのか。関係者への取材も交えて探った。 【日本人にとって“異邦人”が繁華街に進出】 東京23区内の主要駅のひとつである池袋駅の北口から歩いて1~2分の場所に「張亮麻辣燙」という料理店がある。麻辣燙(マーラータン)とはいわゆる四川料理の一種。舌がしびれる辛さが特徴の鍋料理だ。 店の前にいた20代の日本人男性に、この店を知っているかと聞いてみた。た