米軍再編に伴う厚木基地(神奈川県)から岩国基地(山口県岩国市)への米空母艦載機部隊の移転計画に対し、岩国市の福田良彦市長は23日、市議会最終日の本会議で「北朝鮮の弾道ミサイルの発射事案などの情勢を考えれば、日米同盟の結束がこれまで以上に重要だ」などと述べ、移転受け入れを表明した。山口県の村岡嗣政(つぐまさ)知事も地元の意向を追認して今月内にも容認する見通しで、艦載機部隊の移転は早ければ7月中にも始まることとなる。 移転計画を巡っては、県と岩国市、和木、周防大島両町の基地周辺3市町が移転受け入れの見返りに、地域振興につながる手厚い財政支援を国に求めていた。国は今月20日、山口県だけに交付している再編関連特別事業費について期限延長と拡充する考えを県に伝えており、福田市長の判断を後押ししたとみられる。 福田市長は「沖縄の負担軽減」も判断材料に挙げ、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺