「反省」「敗北」。自身の活動を振り返る展覧会について返ってきたのは、後ろ向きな言葉だった。「機動戦士ガンダム」シリーズの生みの親である富野由悠季さん(78)は、自らに対してとことんストイックです。人類の愚かさへの「絶対的な諦め」があるという世界観。それでも、消えない子どもたちへの希望。富野さんがガンダムをはじめとする作品を通じて伝えようとしていることは何か。話を聞きました。(朝日新聞松江総局記者・市野塊) 【画像】あの「ジオング」に、こんな設定が! 秘蔵のイメージラフに描かれていたメモ ――島根県益田市の県芸術文化センター・グラントワで開かれている「富野由悠季の世界」展(3月23日まで)では、代表作「機動戦士ガンダム」から、劇場最新作の「Gのレコンギスタ」までの約3千点にわたる資料が並んでいます。自身の仕事を振り返る展示を見て、何か感じ取ったことはありますか。 「自分の視界が決して広くはな
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