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ブックマーク / nextsociety.blog102.fc2.com (9)

  • 「甲鉄城のカバネリ」に見る富野アニメ的要素・富野節

    「甲鉄城のカバネリ」を見ていると 「富野アニメ的」「富野節」という指摘や感想をみかける。 私もカバネリは「富野的な作品」と感じる。 ではどう富野的なのか。 カバネリに見る富野アニメ的な要素について紹介する。 不自由な場面設定から生まれる芝居から物語を作る まず読まれた方も多いだろうが、作の監督の荒木哲郎さんが 富野監督からの影響についての次の発言から振り返る。 荒木:もうひとつ、最近だと富野(由悠季)さんの『Gのレコンギスタ』10話の絵コンテ・演出をやらせていただいた影響が大きいですね。昔から富野さんには憧れていましたが、目の前で仕事を見たことによって、お客さんとして見ている時以上に吸収できた部分がありました。『カバネリ』を作っている中で、「あっ、俺こういうことできるようになったんだ!」と思ったところがいくつかあったんですけれど、富野さんとの仕事をしたからこそだと感じています。 ――例え

    「甲鉄城のカバネリ」に見る富野アニメ的要素・富野節
  • 「Gのレコンギスタ」はグランドホテル方式のロードムービーである事について

    前に書いた記事と重複する部分もあるが 「Gのレコンギスタ」はロードムービー、もしくは旅番組のような作品なのかもしれない。 ベルリとアイーダが中心となりメガファウナに乗って地球と宇宙の様々な所に赴く。 ベルリはアメリア、トワサンガ、そしてビーナス・グロゥブといった各場所へ訪れ そこで人々と出合いながら、自分が知っていた世界が狭く、 育ての母親から教えられた事やスコード教だけではない世界があることを知る。 アイーダもまた、カシーバミコシに行けばトワサンガ、 トワサンガに行けば金星へ行くと言い、アイーダは一つ何かを知っては また新しい真実を知るために新しい場所へ向かおうとする。 その旅行先では国家があるものの、複数の派閥に分かれている。 そうした状況下でベルリ達は各勢力とロボットプロレスを行い、 戦いを通して人々の考えや人となりを知っていく。 宇宙旅行を通して、世界や自分の境遇の真実を発見してい

    「Gのレコンギスタ」はグランドホテル方式のロードムービーである事について
  • メタサンライズアニメとしての「ガンダムビルドファイターズ」13話

    ガンダムビルドファターズ13話を視聴。 今回も面白かった。 それは過去のサンライズアニメのネタがぎっしり詰まっていたからである。 例えば、今回はガンダム同士が野球をする展開。 まるで「疾風アイアンリーガー」のようだ。 ガンダム作品でここまで遊べる展開を用意したのかと感心した。 (参考画像:疾風アイアンリーガー) 今までのガンダムシリーズのMSの参加のみならず、 往年のサンライズ作品の要素を拝借するような内容。 まるで今までのサンライズのネタ/ノウハウを総動員してきているかのようだ。 また他にも、 ハンマー、背景にトンボを飛ばす演出を見ると、 アニメのシティハンターを彷彿とさせるようだ。 参考:シティーハンター3 第9話「雨のち晴の恋予報!美人キャスターに愛の傘」(Umikaze Blogさん) 特に背景にトンボを使う演出は久しぶりに見た印象。 ちなみにシティハンターのアニメも制作はサンライ

    メタサンライズアニメとしての「ガンダムビルドファイターズ」13話
    arigamin
    arigamin 2014/01/09
    あとダンバインとキングゲイナーもネタ使ってるし来週はサイバーフォーミュラやからな
  • キルラキルとヒエラルキーの関係、そしてグレンラガン。

    そもそもキルラキルというタイトルの意味は何なのだろうか。 まずこのタイトルについて考えてみたい。 ヒントは、以下の画像が象徴するように ヒエラルキーである。 まずヒエラルキーを逆から読むとキルラエヒとなる。 ここから「キルラ」を抜き出し、 そして作の重要なモチーフであろう、切る・斬る・着る=キルを加えて タイトルを「キルラキル」にしたと推測している。 もしくは斬る裸着る=キルラキルなのかもしれないけど。 ヒエラルキーを意識した描写については、 他にも編で、生徒会長側は高みの存在である上層、 主人公側は地を這い蹲る下層という ヒエラルキーを意識した位置関係を描いている。 また今後の展開としては、 下層の主人公の纏流子が、上層である生徒会メンバーに戦いを挑み 徐々に上に登りつつ、生徒会長と再び戦う展開が予想される。 つまりキルラキルというタイトル名の意味は、 纏流子が学校内の生徒会長を頂点

    キルラキルとヒエラルキーの関係、そしてグレンラガン。
  • 高橋良輔監督が背負う青と赤。そしてステラ女学院へ

    はじめに 富野由悠季監督と並び、ロボットアニメの雄である高橋良輔監督は青と赤を背負っている。 そんな事に気づかされたのは、「蒼き流星レイズナー」のBDBOX発売の 一環で企画されたOVA全3話無料配信を見ていた時。 そのOVA3話でレイズナーとザカールが最後に戦うシーンで気づかされた。 それぞれの機体、レイズナーは青を背負い、ザカールは赤を背負っている。 この青と赤を作の監督である高橋良輔監督は強く意識しているのかもしれない。 そんな想いを私は抱いた。 今回の記事では、高橋良輔監督の青と赤の変遷について触れ、 引いては、高橋監督の青と赤を引き継ぐ作品を紹介したい。 高橋良輔監督の青と赤<レイズナー、ガリアン、ボトムズ> まずレイズナーを青と赤とは何か。 繰り返しになるがレイズナーでは、 エイジ(レイズナー)が青を背負い ル・カイン(ザカール)が赤が背負う。 レイズナーの機体の色とエイジの

    高橋良輔監督が背負う青と赤。そしてステラ女学院へ
  • 帰宅部活動記録6話が面白い5つの理由-ツッコミからボケへの転化

    帰宅部活動記録6話。期待以上の圧倒的面白さを堪能できた名回。 今回はこの面白さについて5点触れてみよう。 ① 外に出ると面白い帰宅部 まずこれ。全てが説明されている画なのだが、 絵的にもっているのか、もっていないのかもわからない上に これだけ取り出すと世界観がまるで掴めない感じが素晴らしい。 それを女子高生の日常というお題目で押し通すのも見事。 個人的には、帰宅部活動記録は部屋で会話しているよりも 4話の野球や今回の缶蹴りなど、部屋外で遊んでいたほうが面白いと感じる。 これは例えばあるバラエティ番組が部屋内でやっていた時は面白くなかったが、 ロケをやり始めたら面白くなったというパターンとよく似ている気がする。 ② あざらしのスベリ芸が面白い 「空き缶だけにノーカン」と言って、壮絶にスベったあざらし。 あざらしにスベリ芸を使ってくるところがニクい。 南極に生息するあざらしだけに、場をクールに

    帰宅部活動記録6話が面白い5つの理由-ツッコミからボケへの転化
  • 銀河機攻隊 マジェスティックプリンス12話のアイキャッチがカッコイイ件

    銀河機攻隊 マジェスティックプリンスのアイキャッチがカッコよかった。 ロボットが決めポーズで剣を使う。 これがかつてカッコよかったロボットアニメの様式美的なアイキャッチだったと感じる。 それ以上にCGではなく、手書きのメカ作画で動くのが気持ちいい。 メカのフォルムもどことなく昔っぽい。 特にこのMJPのアイキャッチには80年代後半から90年代初期の サンライズのロボットアニメ的な匂いを感じた。 左上から 機甲戦記ドラグナー(1987年) 魔神英雄伝ワタル(1988年) 勇者エクスカイザー(1990年) 太陽の勇者ファイバード(1991年) そもそもMJP11話はどことなく牧歌的な懐かしいノリの描写が多かった。 乗用車が街中を突っ切りながら移動したり… だからアイキャッチも往年のノリのものを見せようという感じになったのかもしれない。 ちなみにMJPのキャラクターデザイナーの平井久司さんは、

    銀河機攻隊 マジェスティックプリンス12話のアイキャッチがカッコイイ件
  • 翠星のガルガンティア6話とブレンパワード18話-踊る山内重保

    翠星のガルガンティア6話を視聴。 後半のエイミーの踊りが印象的だった。 幻想的なオーロラのようなものの背景にしながら踊るエイミー。 レドの心もエイミーの踊りに何かを感じたようだった。 何よりエイミーの踊りの柔らかい繊細な感じで動くのが素晴らしかった。 これは何度でも見たいシーン/踊りだったと思う。 またエイミーの踊るカットの間に、飴やタコカニみたいなものが挟まるのも良かった。 渦上模様を描く飴は、エイミーの踊りそのものや、甘さを象徴し タコはエイミーの可愛さを象徴するかのようだった。 今回の絵コンテ・演出は山内重保さん(演出は木村延景さんと連名)。 そして、今回のガルガンディアを踏まえて ロボットアニメ/踊り/山内重保という3つのキーワードを取り出した時、 思い出されるのは、富野由悠季監督作のブレンパワードだ。 山内さんはブレンパワード18話の「愛の淵」でコンテを担当し、 ネリーの機体ネリ

    翠星のガルガンティア6話とブレンパワード18話-踊る山内重保
  • 声に出して読みたい 機動警察パトレイバー 2 the Movie

    という台詞は使われるタイミングも含め名台詞中の名台詞だと思うが、 こうしたカッコイイ台詞は、実際に使ってみたいものが多いと思う。 他にも下記のように 「戦線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。そして最高意志決定の場では、現実なるものはしばしば存在しない。戦争に負けている時は特にそうだ」 「舞台はミスキャストで一杯。誰もその役を望んじゃいないのにな。素敵な話じゃないか。これが俺達のシビリアンコントロールってやつさ」 「スタンドアローンで制御不能な兵器などナンセンスだからな」 「戦争はいつだって非現実的なもんさ。戦争が現実的であったことなど、ただの一度もありゃしないよ」 「一つ教えてくれんか。これだけの事件を起こしながら、何故自決しなかった?」 こうした台詞はネット上でも書き込みたくなるし、人と話す時に使いたくもなる。 またパト2好き同士で話す時は特にそうだ。 たとえば、私は友人が何か物事

    声に出して読みたい 機動警察パトレイバー 2 the Movie
    arigamin
    arigamin 2013/04/04
    舞台の上はミスキャストで一杯。
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