誇りを失った豚は、喰われるしかない。イエスはこれを聞いて言われた。 「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」 (マルコによる福音書2章17節) 作家で元外務省主任分析官であり、敬虔な キリスト者(プロテスタント)である佐藤優氏から 見た「悪」の本質について解説したものが本書に なります。日常生活に潜む「悪」の本質とその 対処法が書かれております。 本書は作家・佐藤優氏がキリスト教(プロテスタント) 神学と4万冊超にも上る膨大な読書体験、さらに 世界中のインテリジェンスに従事している人間、 あるいはロシアを中心に虚々実々のやり取りを 繰り広げた体験から抽出された「悪」に対する考察を まとめたものです。 佐藤氏のほかの著書に言わせると、人間は等しく 「原罪」を持ってこの世に生まれてきており、地上の 世界は天井の世