西田宗千佳氏が語る電子書籍プラットフォームの本質 展示会場では、単に“電子出版が始められる”といった展示ではなく“より効率がよく、市場への訴求力があるプラットフォームへの参加”を謳う内容に関係者の注目が集まっていたように感じられた。 『iPad vs. Kindle』などの著書で知られるITジャーナリストの西田宗千佳氏による、電子出版プラットフォームに関する講演も立ち見ができる盛況ぶりだったのが象徴的だ。ここではその内容をかいつまんでご紹介したい。 西田氏は、電子書籍プラットフォームの役割を、「書店としての販売機能」「書庫としてのクラウドプラットフォーム」「電子取次による仕入れ機能」の3つに分類し、スマートフォンやタブレット端末では、こういったプラットフォームが1つの端末に複数存在しうることが特徴だと解説する。それゆえに、今後はプラットフォーム間での相互互換性が重要だという。 さらに、西田